人質
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純 「さゆちゃん?」
2人で家を出て、
自宅と病院の真ん中に位置する駅を目指して、
並んで歩く。
寝不足だからか、
夕べから何も口にしていないからか。
なんだか、ぼうっとして。
さゆ 「あ、ごめん、」
純 「いや、なんかちょっとフラついてへん?」
よく、
見てるね。
さゆ 「あー、そう?
昨夜から、何も食べてなくて、
それでかな?」
あはは、なんて、笑ってみせるけど。
あんまり、お腹は減ってないんだよ。
食べる気力、湧かなくて。
純 「・・・そっか、ほんなら先にご飯やな!
はい!」
ニカッと笑って、
大きな手を差し出して、
ん?って顔する、純喜。
さゆ 「なに?」
こっちが、
ん?
ですけど。。。
純 「手ぇ、出して?」
手?
さゆ 「こう?」
差し出した手。
看護師という職業柄か、あまり綺麗な手ではない。
この時期になると、ますます荒れてくる。
純 「はい、捕まえた!!」
そんな手を握って。
力強く、引っ張る、この人は。
あまりの自然体に、
忘れそうになるけど、JO1。
わたしの希望。
さゆ 「ちょ、え⁈」
ぎゅっと握られた手。
恥ずかしくもあり、安心感もある。
純 「なんか危なっかしいから、
手、繋いどく、」
さゆ 「失礼かw」
心配してくれたんだね、きっと。
そういうとこ、
嫌いじゃない。
優男だね。
純 「てか、結構メッセージ入れてんけど、
未読やって、ほんま心配したよ、」
さゆ 「・・・あー、
メッセージ、」
純 「気付けへんかった?」
さゆ 「ごめん、
スマホ、職場に忘れたみたい、」
純 「え?
でも夕べ、電話、」
さゆ 「あ、
うん、違った、落としたかも、」
純 「・・・そーなん?
大丈夫?ないと困らへん?」
さゆ 「そーなんだよね、どーしよっかなって、
結構、新しいやつだし、高かったよ、」
純 「あかんやん、探さな、
てか、拓実も新しいの買ってたわ、」
さゆ 「あー、、、そっ、か、」
それ、
多分、
わたしのだ、なんて言ったら。
ビックリするよね、きっと。
うちの病院に入院してたこと、純喜は知ってるのかな?
わたしがあの病院で働いてることも、言ってないし。
繋がってないだけ?