渦
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さゆ 「ちょっと、顔がひどいかも、
ごめん、」
そう言って、リビングへ戻ってきたさゆちゃん。
ほんま、目の周り、メイクでも隠しきれてへんね。
何があった?
誰かにやられた?
どれほどツラい?
そんなことは、
敢えて聞かへんように、すんねん。
純 「あはは!どーしてん!
花粉症?」
さゆ 「・・・そー、なの、花粉症、
時期外れの、」
純 「拓実も鼻喉弱いねんで、年中花粉症らしい」
さゆ 「・・・へー、」
純 「俺さ、楽しみすぎて、
練習着のまま来てしもてんw
こんな格好じゃ、さゆちゃんの隣歩くん、
恥ずかしすぎるし、
どっかでさゆちゃんが見繕ってくれへん?
俺をオシャレにしてよ」
さゆ 「ええ⁈わたしが⁈」
純 「そーそー、もう平日のこんな時間やし、
そんなに人もおれへんやろ、店に。
ちょうど新しいの、欲しかってん。」
さゆ 「ええー⁈なんか重責、」
なんで重責w
1人の男、コーディネートするだけやんw
結衣 「いいね!それ!
さゆ、ほんとオシャレだもんね、
手先も器用だし、
リメイクとかもしてるよね!」
ユイチャンの援護射撃、ええね!!
そうそう、
今回は。
連れ出して、
楽しくさせて、
少しでも、“何か”を忘れてくれたら、
ただそれだけやねん。
純 「そーなん⁈ええやん、行こ!!」
さゆ 「ええ、なんか、ちょっと自信ないけど、」
純 「かまへんかまへん!行こ!」
結衣 「行ってらっしゃい
あ、ついでに瑠姫さん来るから、
一晩帰らないでよ」
ユイチャン、君は天才か?
そういう、機転のきく所にもきっと瑠姫が惚れてんな。
さゆ 「はぁ⁈なにそれ、そんなの、」
純 「おっけー!!
久々にオールするかー!!」
両手を挙げると、
さゆちゃんはまるで小動物のように丸まって。
さゆ 「ええ⁈
なんで張り切ってんの、」
