渦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やめて、
と言いながら、
不器用に腰に回された手が冷え切ってるのに熱く感じて。
自分の両手をどうしたらいいのかとか、
キスなんて久しぶりで、どう応えたらいいのかとか、
そもそも、なんで拓実とキスしてるのかとか、
これが現実なのかどうかとか、
とにかく、
たくさん頭の中を駆け巡って。
覚えていたのは。
拓実のいい香りと。
唇の柔らかさ。
さゆ 「き、たないよ、」
拓 「何が?」
さゆ 「わ、たし、
仕事、終わってそのままなのに、」
拓 「そこ?
さっきから、観点おかしいねんw」
さゆ 「ちょっと、ほんとに、頭が回ってなくて、」
拓 「・・・ごめん、ほんま、急に。」
さゆ 「いや、うん、えと、はい、あの、」
拓 「うはっ、
やばいね、」
いつもの悪戯っぽい笑顔に戻った拓実。
この笑顔に、惚れたんだよね。
オーディションの時から、ずっと見てた。
その人が、
目の前に。
拓 「・・・あのさ、
ほんまに、あかんの?」
さゆ 「な、にが、」
拓 「おれのに、なってくれへん?」
さゆ 「・・・何人、いるの、
カワニシさんの、カノジョ、」
わたしはできれば。
誰かの1番がいいし。
できれば。
2番以下はいない人がいい。
わたしがカノジョなら、
ツライよ。
拓 「・・・なんでそんな信じてくれへんの、
彼女とかおらへんって、ほんまに、」
さゆ 「・・・ごめんなさい、
やっぱり、だめだよ」
拓 「さゆさん!!」
落とした荷物、拾って。
走った。
だめだよ、
このままあそこにいたら。
多分。
わたしのイチゴJAMが、
溢れちゃう。
黄色に変わった信号。
注意して渡れ?
違うよ、
止まれと一緒だよ。
捕まれた手首、
赤くなってる。
