渦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
泣くほど、
嫌なん?
暗くても、わかんねん。
泣いてる、やん。
拓 「・・・さゆさん、」
名前を、
呼んだ瞬間。
さゆさんの?
スマホが着信を告げた。
さゆ 「・・・ごめん、電話、鳴ってる、
ほんと、ごめんなさい、帰るね。」
拓 「・・・さゆさん、」
振り返りもせず。
足早に歩き出して。
スマホを耳にあてた。
さゆ 「もしもし?」
『おつかれーーーーーー!!』
さゆ 「もぉ、声大きいよ、
深夜だから!」
今の、
割れるような声。
電話口の向こうで。
純喜くんやん。
あかんって。
本能がそう言った。
あかんって。
今押さな、
あかんって。
拓 「さゆさん!!」
さゆ 「っ、」
立ち止まって、
また固まって。
背中向けたまま、
動かへん。
なんで?
そんな、情け見せんねやったら。
ちゃんと目見て、
話してや。
拓 「・・・ごめん、」
近付いて、
勝手にスマホ、取り上げた。
『さゆちゃーん⁈
電波悪い⁈』
うるさい。
電話でも、音割れしてんねん。
うるさい。
今だけ。
うるさいねん。
さっきの、
ちょんってするだけのとは違う、
本気のキス。
どうせあかんのやったら、
少しでもおれを、
残したい。
さゆ 「んっ、やめ、」
無理矢理、マスクを剥ぎ取って。
おれは、取り上げたさゆさんのスマホの電源を落として。
さゆさんは、持ってた荷物、落として。
拓 「・・・おれのになってよ、」
時間、
止まった。
