交差点
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あの日、
あんなことがあってから。
なぜかわたしにも、
拓実は少し素っ気なくなって。
わたしの日常も、
味気なくなってしまった。
毎日、会える、顔が見れるって浮き足立ってたのも。
また、冷たくされるのに、会わなきゃいけないって気持ちに変わりつつあって。
それでも、画面の中の拓実は、
わたしに笑いかける。
わたしを元気付ける。
わたしの背中を押してくれる。
画面の中の拓実と、
現実の拓実の狭間で、
どんどん、おかしくなっていく。
一度、担当替えをお願いしたら、
ツンデレのツンが悪化した拓実の担当は、
誰も喜ばなかったから。
結局退院まで、わたしが担当して。
最後に退院の見送りをした時も。
ツンしか、見せなかった。
それもまた、萌える、と思うのは。
わたしが強火のイチゴJAMだからだね。
でももう、
現実で拓実と交わることはない。
お互い、通り過ぎた、交差点。
信号は青。
渡り切ったら、
もう、他人。
純 『おーいさゆちゃん!
また東京帰ったでー!
ちょっとスケジュール空くし、
どっかで会えへん?』
さゆ 『せっかく空くなら休みなよw』
純 『冷たっw
ええやん、会いたいねんけど、』
さゆ 『見てたよ、
YouTubeもKconもテレビも。
色々忙しそうだったね?』
純 『見てくれてたん⁈
ほんっっっま嬉しい!
今まで拓実しか見てへんかったのに!』
さゆ 『あー、うん。
だからゆっくりしなよ、』
純 『・・・ゆっくり、
したいから、会いたいねん、』
さゆ 『なにそれ、変なの。
結衣ちゃんにも聞いてみるね?』
純 『ユイチャンと瑠姫はもう、
ちょいちょい会うてるみたいやで?』
さゆ 『え、そーなの⁈
忙しくて知らなかった!』
純 『やから、今度は2人で。
あかん?』
さゆ 『だめじゃ、ないけど、、
予定が合えば、』
純 『俺が合わすから。
休みある?』
さゆ 『明後日かな、』
純 『おっけー!
じゃあ迎え行くわ!』
さゆ 『夜にしてね?
昼間はやっぱり、何かあるといけないから』
純 『・・・わかった。
じゃあ、夜。
色々ありがとう。』
ちょこちょこ、
連絡はきてたけど。
拓実もあんなだし、忙しかったらしく。
2ヶ月ちょっとぶりに、
純喜と会うことになった。
そんな、関係でもないのに。
なんでそんなに会いたいんだろう?
ああ、友達いないって、言ってたもんね。
そうか。
じゃあ、拓実が入院してから。
もう2ヶ月も経つんだ。
空っぽだったから。
冷たくなった拓実が、
気になって気になって。
空っぽだったから。