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拓 「瑠姫くん?
おる?」
瑠 「ん?あ、拓実、どーした?」
拓 「入っていい?」
瑠 「いーよ、何?」
拓 「やっぱ瑠姫くん、荷物少ないし、
荷造り結構進んでるね、」
瑠 「まぁ、ライブ前で忙しいし、
ちょっとずつだけどね、
あ、ちょ、待ってて?
ちょうど奨くんにこれ返さないと、
荷造りしてたら出てきたんだよね〜、
パクッてたw」
拓 「うん、」
瑠姫くんの、
いつも通り薄暗い部屋。
ほぼ、ダンボールになってて、
まだ、全部蓋は開いてるけど。
もうすぐ、ライブで。
ライブが終わったら、また引越しの予定。
引越す前に、
最後に、
さゆさんと、どーにか連絡取らせてもらいたいって、
お願いに来た、今日。
拓 「わっ!!
もー、こんな暗いからさー!!」
待ってる間に、
どうにもこうにも落ち着かなくて。
ウロウロしてたら、山になったダンボールにぶつかった。
ら。
拓 「う、わ!!やば!!」
積んであったダンボール、
バランス崩して、落ちてきた。
けど。
拓 「・・・・・・え?
おれ?
めっちゃおるやん、」
おれの、
グッズが、山ほど、
出てきて。
え、
瑠姫くん、
おれのファン?
聞いたこと、
ないけど?
瑠 「いや〜ごめんごめん、
ドロボーになるとこだったわ、
って、
その荷物、」
拓 「瑠姫くん、
こ、れ、」
瑠 「・・・あー、うん、えーと、」
そのダンボールから。
おれのキメ顔、でっかくプリントされた、Tシャツ。
どこかで、見たことあるような。
拓 「・・・こ、の、Tシャツ、」
瑠 「・・・・・・・・・」
拓 「瑠姫くん!!」
瑠 「・・・はいはい、そーだよ、
これ、全部、
さゆちゃんの、」
拓 「・・・な、んで?」
瑠 「卒業、すんだって、
JAMも。
だから、捨てるって、まとめてたやつ。
オレの彼女に頼まれて、
こっそり持っててくれって、」
拓 「なんで、なんでなん?」
瑠 「・・・俺の彼女的には、
拓実か、
純喜か、
どっちでもいいから、
さゆちゃんを幸せにしてくれる方と、
うまくいってくれたらって、
思ってたらしいよ、」
拓 「・・・でも、
それ、」
瑠 「・・・さゆちゃん、
いらないって、もう。
そうしないと、
前に進めないって、」
拓 「おれ、いらへんってこと?」
瑠 「・・・まぁ、なんてゆーの、
ケジメ?じゃない?
もう、JAMも、やめたって、」
そういう瑠姫くんが、
そっとおれの頭を撫でるから。
気付いたんだよ。
なんで、
おれ、
泣いて、
もう、
もしかしてとも、
思ったらあかんってこと?
ずっと、
ただただ片想い、
してんのも、
迷惑って、こと?
おれは、
さゆさんの、
邪魔ってこと?
そんなん考えたことも、なかった。
おれはおれの、
気持ち、
押し付けることしか、
考えてへんかったってこと。
おれの人生にさゆさんは必要やねんけど、
さゆさんの人生におれは、
必要やなかってん。
拓 「痛った、なに?」
ボーッとしてたら、
何か、
硬いもの、踏んだ。
拾い上げると、
見覚えのある、包装。
そうやねん、
そう、やねん。
瑠 「・・・それも、
いらないって、」
拓 「・・・そ、っか、」
そうやねん。
多分、
おれが、
いらへんねん。
シルバーのバングル。
また、
返ってきた。
このコはもう、
おれの元に、
おらなあかんって、
決まってんねやな、きっと。
もうこれで、
おれとさゆさんを繋ぐものは、
何一つ、
なくなった、
唯一の、希望、
なくなった。
