LACK
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
拓 「・・・純喜くん、
忙しい?」
あれから、
何度も電話をするのに。
純 「え?
忙しいけど、」
“お客様がおかけになった番号は、
現在、使われておりません”
何回、
聞いたか。
拓 「話したいこと、
あんねんけど、」
純 「・・・俺も、
入って、」
拓 「お邪魔します、」
純喜くんの部屋も、久しぶり。
なんなら、自分の部屋も、久々やってん。
ありがたいことに、それほど忙しい。
純 「明日、
朝早いねやろ?」
コーヒー、雑に差し出して、言うから。
いつのまに、奨くんの淹れたコーヒーやなくて、
自分で淹れるようになったん。
拓 「でも久々家帰ってこれたし、
今しかないと思うから、」
そう言って、
純喜くん見たら。
純 「・・・なに?」
完全に、キレてる。
拓 「あの、さ、」
知ってんや、絶対。
全部?
どっから、
どこまで?
もう、
隠す必要もないけど。
純 「・・・電話、
繋がらへんのやろ、」
純喜くんの方が、
核心ついてくるから。
拓 「っなんで、」
純 「俺と一緒に番号替えに行ったもん、」
そう言って、
笑う純喜くん。
あんま、
こーゆーコワイ顔、
せーへん人が。
拓 「・・・いつから知ってたん、」
純 「たまたまな、
てか、無防備すぎやで、
ホーム画面、
さゆちゃんやからビビッたわ」
拓 「・・・・・・・・・・」
純 「ごめんけど、
譲らへんよ」
コーヒー、飲み干して。
雑にローテーブルに置く。
おれのカップはまだ、
波波のまま。
口、付けられへんくて。
拓 「・・・そ、んなん、
わかってる、
でもおれも、
無理やねん、」
純 「・・・よう言えたな、
大恋愛、どーなってん。
さゆちゃん、
泣いてたわ、」
純喜くんがこんなキレてるとこ、
もちろん初めて見たから。
拓 「・・・・・・・・・・」
声に、ならへんくて。
純 「何回、さゆちゃん傷ついたらええねん、
二股はあかんやろ、
さゆちゃんの過去、聞いてへんの?」
拓 「過去?」
純 「働いてる病院の医者に二股かけられてて、
浮気相手やってんて、
本命おんの、知らへんかったらしい、
それ知った時さゆちゃん
そーとーヤバかったって、」
拓 「・・・あ、の医者か!」
純 「知ってんの?」
拓 「おれの足、治してくれた、
えらい、馴れ馴れしいし、
ベタベタすんなぁと思っててん、」
純 「えらそうに、言われへんやろ、
拓実だって、本命おるやん、
大恋愛、」
はっ、
って、
嘲る純喜くん、
ほんま、恐い。
もちろん、
おれが悪いねんけど。
みんな、
みんな。
言葉、足りひんかった。