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結衣 「ほんとにいいの?」
さゆ 「なにが?」
結衣 「・・・止める権利、
ないけど。」
さゆ 「・・・結衣ちゃん。
ほんとは、
ずっとしんどかった。
それでも、十分耐えたと思う。」
結衣 「そーだね、、、
あの時、背中押してればよかった。
私こそ、ごめん。」
さゆ 「なんで結衣ちゃんが謝るの。
わたしが、全部だめだったのに。」
結衣 「さゆ、すぐそうやって言うじゃん。
いい加減自分責めるのやめな?」
さゆ 「・・・うん。
そーだね。」
荷物はそんなになかった。
グッズを全部捨てたら。
わたしの荷物なんて、
服と化粧品ぐらいだった。
元カレとあんなことになって、
すぐにそうしてればよかったのに。
病棟の先輩方の人の良さにあの病院を捨てきれず、
辞められなかったから。
みんな、泣いてくれて。
みんな、褒めてくれた。
知ってたんだね、
噂に、なったもんね。
でも今回は、
当時死にたいとまで考えた元カレのことなんかより、
大きなことだったから。
ほぼ残ってた有給、
使ったら。
ひと月近く、
休みになった。
JO1は今までかつてないほど、
忙しくなったようで。
韓国と日本を行ったり来たりしているみたい。
純喜とメッセージのやりとりはするけど、
純喜が会える日は仕事ってウソついて、
すれ違ってる、
ように見せかけたから。
もちろん拓実からの連絡はない。
番号替えたの、
言ってないもん。
有給の間に、
せっせと引越しをして、
新しい職場を見つけた。
今度はもっと、
忙しいんだよ。
そういうところ、探してた。
引越しが終わったら。
スマホも解約して。
全部、
真っ白になった。
また、
一からやり直しだよ、人生。
もちろん純喜との繋がりもなくなった。
さゆ 「・・・う、そでしょ、」
目の前に立っていたのは。
結衣 「私も転職したw」
さゆ 「結衣ちゃんがバカなの知らなかった!!」
結衣 「こっちの方が基本給いいんだよ、
わたしもそろそろ、病棟飽きてきてたしね。
苦しいよ、さゆw」
強めのハグを、お見舞い。
さゆ 「結衣ちゃん元々、オペ看希望だったもんね、」
結衣 「さゆも救命希望だったもんね、」
お互い、元の病院とは遠く離れた病院の寮に引越したけど。
今度は上下(笑)。
新しい病院は、結構都会。
仕事に慣れたら、また一緒に住む部屋探そうって、
話になったよ。
幸せだねー。
そろそろ、
結衣ちゃんには言わないとね。
全部、捨てたけど。
このコだけ、
連れて来た。
拓実が忘れてった、
シンプルシルバーのバングル。