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全部、
終わり。
むしろ、
終わらせるために、
部屋に入れたのかも。
入れないように、
することだってできたのに。
さゆ 「仕事だもん、
守秘義務ってやつ。
もぉ、わかったでしょ、
わたし、JAMなんだよ、
それも、強火の。」
拓 「じゃ、む、なん、」
拓実の手、
握ったら、
咄嗟に、
振り払われたから。
これで、
よかった。
これで、
全部、
終わりにできる。
拓実が出てったら、
全部、捨てるよ、、、
さゆ 「本命さんと、
仲良くね、
わかったでしょ?これで。
知ってるの、
純喜から聞いた、
“大恋愛”?だっけ?」
拓 「・・・そ、れは、」
さゆ 「いいね、
大好きな人と、
幸せになれるなんて、
わたし、そんな恋、経験ないから、
ある意味、拓実が初めてだよ、
もう、4年も追いかけた、
さよならの時だね、」
覚悟、だよ。
4年も、追いかけた人と、
縁を切る。
最後に、
背伸びして。
そっと、
触れるだけの、
キス。
これくらい、
許して。
全部、
捨てるから。
わたしの、
4年の気持ちと、
時間、
あなたとの、全てを、
今日で捨てる。
そう、
思ったのに。
伸ばした手、
今度は強く、
握られて。
拓 「・・・そ、れで、あんな、ルール?」
やっと、
目、
合ったね。
もう、
合うこともない。
さゆ 「そーだよ、
本命さん、傷つけたくなかった、
拓実が、身バレしたら困る、
ただただ、そのために。」
拓 「・・・とっくに、
別れてんねん、
めっちゃ騒いだから、
みんなに、
言われへんかっただけ。
半年も経たんと、
別れてん。
それからもう、2年以上、
誰とも付き合ってへんし、
ずっと、
メンバーには隠してた、」
そ、んなこと、
聞いたって、
じゃあ、
最初から、
全部、
全部、
お互い、
何かが足りなかった。
言葉とか、
信じる力とか、
自信とか、
全部、
ちょうどよく、
足りなかった。
少しずつ、
足りてたら。
普通に、
恋人になってたかも、しれないね。