独占欲
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拓 「・・・今日はこれくらいにしとく、」
さゆ 「・・・っは、
え、?」
拓 「これ以上したら、
ほんま我慢できひんし、
それは約束違反やん、」
“心配いらへんよ、何もせーへんし”
言うた自分を恨む。
けど。
さゆ 「・・・うん、」
返事する、さゆさん、
なんか複雑そうな顔で。
拓 「次は、
わからんよ、
我慢できひんかも、」
さゆ 「・・・ちゃんと、
心の準備、しとく、」
拓 「・・・なにそれほんま、
アホやん、」
アホやん。
それ聞いて、
今
我慢できひんくなるやん。
さゆ 「なに、あほって!」
拓 「いや、わかってへんなぁ!
もぉ!ほんま!!
自分のかわいさ!
わかってへんやろ!!」
さゆ 「なに⁈
拓実の方がかわいいくせに!」
拓 「なんやそれ、」
さゆ 「かわいくない時もあったけど、」
拓 「ほんま何なんw」
さゆ 「・・・そろそろ帰るよ、
今日仕事だし、」
拓 「・・・もっと一緒におりたい、」
さゆ 「また今度だね、」
拓 「次いつ会える?」
さゆ 「次の約束はしないよ、」
拓 「・・・・・・・・」
なんなん。
なんなんほんま。
なんでそんな。
おれら、
彼氏彼女やんな?
え、
ちがうん?
さゆ 「またね、」
拓 「さゆさん、」
さゆ 「ん?」
拓 「好きやで、」
さゆ 「た、くみ、」
拓 「また電話する、」
電話番号しか、
知らへんし。
好きなものすら、
知らへんし。
この心の距離、
どう埋めたらええねん。
言葉と、
体しか、
ないやん。
埋め方。
抱くよ、
次は絶対。
ごめん。
不器用で。
さゆさんが出てった扉、
見つめて。
ただただ、
名残惜しくて。
