無知の知
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今日も、雨。
天気予報が言うには、
週末には晴れるって。
こんなに毎日雨だと、
世の中も色々大変そうだ。
今日も1日、長かったなぁ、、、
やっと最後の、HR。
さゆ「鶴房くんのイヤホン、
もしかして高いヤツ?」
汐 「ああ?
ああ、兄貴が音楽好きで、
お下がりもらったから。
多分結構いいやつ?」
さゆ「そっか、同じの買おうかと検索したら、
めっちゃ高くてビックリしたから、」
汐 「ああ?
そらあかん、6万くらいするでこれw」
さゆ「バイトしようかな〜」
汐 「要領悪そやけどw」
さゆ「ひどくない?w
多分悪いと思うw」
汐 「HRなげー、」
さゆ「コワイよ、鶴房くんw
ほらー、鶴房くんが睨みきかせるから
HR終わったしw」
汐 「あ、そーいや、新曲聞いた?
今日解禁、」
さゆ「え、ほんと⁈
聞いてない!」
汐 「ほら、これ、」
さゆ「わー!ありがと、う、?」
HR終わりに、
鶴房くんが、またわたしの右耳に
ぶっきらぼうに突っ込んでくれたイヤホン。
BTSの新曲!
流れてこないな、なんて、
そりゃそう。
イヤホン、耳の手前で遮られてたから。
拓 「おい、
おまえは誰にでもこーゆーことすんのか、」
鶴房くんの手から、
わたしの耳、
じゃなくて。
先輩の、大きな手に吸い込まれて。
さゆ「せ、んぱいっ!!
なにやって、」
拓 「傘忘れたから入れろ、」
さゆ「は⁈え⁈ちょ、」
拓 「急げ、」
さゆ「ええ⁈」
拓 「早く、」
さゆ「な、なんで!」
拓 「これは、返しとく。」
ほら、って、ポカンと口を開けてる鶴房くんの机に、
右耳用のイヤホンを置いた先輩は。
なぜかわたしの荷物を持って、
左手でわたしの手を引いた。
さゆ「つ、鶴房くん!
ごめん、また明日ね!」
拓 「早く」
周りのザワザワ、
先輩、気付いてないの?
やっと、
静かになった頃、だったのに。