無知の知
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景 「さゆ?
遅かった、な、?
いや、風邪ひくって!」
さゆ「・・・お兄ちゃん、」
景 「なにやってんの!
風呂沸かすから、早く入りな!」
さゆ「お兄ちゃん!」
景 「なに!!」
さゆ「ごめん、」
景 「え?」
さゆ「今までごめん、」
景 「・・・へ?」
さゆ「お兄ちゃん、悪くないのに。
いつも、八つ当たりしてきたから。」
景 「何⁈急に⁈」
さゆ「反省、します。
イケメンは、悪いヤツ。
もう、持論、崩したりしない。」
景 「ええ⁈
何、どしたの!」
さゆ「お風呂入る、」
景 「はぁ⁈意味わからん!!」
雨で、
涙は、
気付かれないよね?
忘れちゃ、だめだって。
“イケメンは、悪いヤツ”
中学時代、
同じクラスのお兄ちゃんのファンの子が、
フラれたのを理由に、わたしに当たり始めて。
わたしがお兄ちゃんに悪口吹き込んだって。
そんなこと、するはずがないのに。
ある時、
学年でもイケメンって評判だった男の子に告白された。
たしかにちょっと浮かれてた、
でも後からわかった。
その女の子に言われて、
お金もらってわたしをからかったんだって。
裏でみんなでわたしを笑ってた。
メッセージのやりとりのスクショ晒されて。
学校中から、笑いものにされた。
“イケメンは、悪いヤツ”
お兄ちゃんだけの、
せいじゃない。
わかってるのに。
全部お兄ちゃんのせいにしてたら、
楽だったから。
そんなこと、
中学生のわたしにだって、
ちゃんとわかってた。
人のせいにするのって、
楽なんだよ。
でもそれを打破しようともしなかった、
わたしに1番の原因があるってことぐらい、
薄々気付いてた。
先輩と離れるのは、
早い方がいい。
今日追いかけたのは、
間違いだったって。