無知の知
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さゆ「ありがとう。
でも、大丈夫、
傘、返したかっただけだから。
まめちゃん、傘も噛んじゃったんだね?
ふふ、噛み跡もかわいい、」
大丈夫?
何が?
心配、なんだけど?
風邪でもひいたら。
そんな500円のビニ傘、
返す必要も、ない、なのに。
拓 「よく、わかったな?」
なんで、マメが噛んだって、気付ける?
そんな傷、おれでも気付かなかった。
さゆ「まめちゃんの、トモダチだからね、」
そう、
こいつは、
あの、最強に人見知りなマメのお気に入り。
この、最強に人見知りな、おれの、
おれの、
拓 「・・・風邪、ひくから、」
そう言って無理矢理、
スウェット上下、持たせようとしたのに。
制服、
透けてるから直視できなくて。
さゆ「大丈夫、
元気だけが、取り柄だから、
ありがとう、傘、、
傘、、なんで、、」
下を向いて、
いつもの、おまえじゃ、ないね?
いつもは、意地悪っそうに、歯を見せて笑って、
おれをバカにするくせに。
傘、なんでって何?w
って、吹き出しそうになったら。
拓 「あっ、
おい!!」
待てって、
言った時にはもう、
飛び出してて。
あいつ、意外と足が速い。
何しに、来たんだよ?
ほんとに、傘、返すため?
おれからの、情けはいらないって?
なんで、
泣いてたんだ、、、
それは、
雨なんかじゃ、ないだろ?
もう、
泣き顔なんか、見たくないから。
だから、
離れたのに。
それしか、方法が見つからなかったし、
そもそも、
おれがそばにいると、おまえは苦しいだけって、
ちゃんと飲み込んだはずなのに。