無知の知
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突然、
目の前に、先輩の胸が。
と同時に、真っ暗になって。
見上げると、
そっぽを向いた先輩。
借りた傘と、同じ香りの、玄関。
かわいい、小物たち、きっとお母さまの趣味。
拓 「・・・ごめん、
制服、透けてたから。
とりあえず、着替え、持ってくる、」
さゆ「えっ⁈あ、!」
予想もしてなかった、先輩のセリフに。
咄嗟に、両手で覆う、
ほんとだ、下着、透けてる!
恥ずかしいのと、
恥ずかしいので、
とにかく恥ずかしい、。
のに、
びしょ濡れで、
玄関から動けない。
拓 「着替え、
ごめん、おれのしかないけど、」
さゆ「・・・2回目だね、」
なんだか、懐かしくて。
そんなに、前の話じゃないのにね?
ふ、と笑みが溢れたら。
先輩はまた、わたしから目を逸らすから。
そうだった、
無視、
されてたのに。
こうして、押しかけた、みたいになっちゃって。
迷惑してるかも、しれない、、、
さゆ「ありがとう。
でも、大丈夫、
傘、返したかっただけだから。
まめちゃん、傘も噛んじゃったんだね?
ふふ、噛み跡もかわいい、」
そんなこと、
言いたいわけじゃないのに。
やたらと、
口が回って。
早く、傘を置いて、帰ればいいのに。
先輩と、目が合わないのが、
こんなにもツライなら。
拓 「よく、わかったな?」
さゆ「まめちゃんの、トモダチだからね、」
拓 「・・・風邪、ひくから、」
さゆ「大丈夫、
元気だけが、取り柄だから、
ありがとう、傘、、
傘、、なんで、、」
傘、
なんで、。
保健室の掃除してて、遅くなったのに。
先輩は、もちろん部活なんてしてないから、
なんであの時間にいたのかも、わからないし。
わたしが傘、持ってないことに、気付いたのかも、
そもそも、わたしがあそこにいたことも、
どうやって、気付いたのか、。
傘、
なんで、。
傘、
なんて、
気付かなきゃよかった。
傘、
なんで、
置いて行ったの、、、