無知の知
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先輩と絡まなくなって。
もう、ひと月以上が経った。
世間は梅雨。
毎日、雨で。
さすがのまめちゃんも、
お庭に脱走、しなくなったみたい。
わたしが、避けてるのもあるからかな?
先輩以上に、
会ってない。
まめちゃんに、
会いたいな、。
先輩には、
嫌でも会うから。
週に1度の、全校集会。
でももう、
先輩の視界に、入ることもなく。
わたしの日常は、戻りつつある。
まだ少し、
くすくす、色々言われてるみたいだけど、
もう、気にならないほどに収まってきた。
さゆ「・・・また雨、」
朝、たまたま降ってない瞬間に出たせいで。
珍しく傘を忘れた。
保健室の掃除をしてたら、遅くなって。
部活生が、校内で筋トレをする声が響くだけ。
生徒玄関で、立ち尽くすわたし。
どうせ濡れるし、
濡れて帰ろう、なんて。
でもずぶ濡れで電車に乗ると、
迷惑だよね?
うーん。
って悩んでたら。
さゆ「・・・せんぱい、、」
あの、後ろ姿。
右手はしっかり、ポケット。
ナゾにかわいいO脚。
傘、忘れたのかな?
同じこと、して、なんて思ってたら。
さゆ「・・・傘、、
もしかして、」
生徒玄関のドアにかけられた、
1本の傘。
さっきまで、
なかったよね、?
さすがに子供じゃないし、
名前は書いてなかったけど。
てか、
ただのビニ傘だけど。
わかるよ、
これ、
まめちゃんの噛み跡、。
気付かないはず、ないでしょ?
そもそも、
オシャレな先輩のおうちの、
玄関にあるお香と同じ香り、。
雨でも、流れないほど、染み付いてる。
なんで、
こんなこと、、、