無知の知
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マメに向かって、広げた両手を、
掴んだおれ。
一瞬、時が止まって、
目が合ったら。
おれの記憶の中のさゆより、
大人で。
小学生じゃ、なかったのかよ?
また、慣れたように悪態を吐いて、
ケロっと、マメを抱き上げるそいつにイラッとして。
さっさと帰れと追い出した、ら。
一 「・・・兄ちゃん、何やってんの、」
拓 「え、あ?」
一 「大丈夫?それ、」
拓 「へ?」
一 「マメ、兄ちゃんの足にオシッコしてるけど、」
拓 「へ⁈うわ!あ!
マメぇぇぇぇぇ!!」
一 「さっきお姉さんとすれ違ったけど、
最近仲良いね?
兄ちゃんの友達なんか、久々でw」
拓 「うるせーな!!
さっさと床拭け!!」
一 「なんで俺がwww」
部活帰りの弟が、帰宅早々に。
マメのやつ!!
平然とハウスに帰って行きやがった。
なんだよ、
さっさと追い出したおれへの怒りの表現か⁈
しょーがないだろ、
おれだって、
わけ、
わかんねーよ、、、
ずっと避けてたのに。
相も変わらず、
誰も聞いていないというのに校長が嬉々としてしゃべり続けるこの全校集会はいかがなものか。
隣には、
こいつ。
目も合わない。
それでいい、それで。
おれをやたらと掻き乱す。
なんで、なんで、?
知るか、そんなもん。
そう、思ってたら。
“ほら、やっぱり”
“別れたんだって、”
“最初から遊びだったんでしょ”
“川西くんと釣り合うはずないからw”
“1年が出しゃばんなよ”
聞こえてんだよ。
むしろ、聞こえるように言ってんだ?
女ってそーゆー生き物。
・・・おれの、せいか。
こいつの夢、壊したの、おれだし。
おれが、近くにいるだけで、
こいつはこんな目に遭う。
そうか、これか。
これがこいつが1番、恐れてたこと、。
おれが、招いた、、、
さいあく。
おれって。