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“お前の泣き顔、見飽きた”
そんな、言い方しなくても。
わかってるよ、
こんなわたしに、
構ってるほど、先輩の心は広くない。
この人はほんと、
ちっさい男。
そうだよ、
心がちっさくて、距離感バカ男で、ジャイアンで。
全然いいとこ、
ないじゃない。
いい加減、“好き”になりかけてること自体が、
おかしいってちゃんと理解しなさいよ、自分!
そう、
思うのに。
拓 「腹が減って涙が出たんだろ?」
また、得意の、頭わしゃわしゃ。
頭の先から、
ビリビリ、するんだよ。
胸が、ぎゅってなって。
さゆ 「ちがうし、」
拓 「とれるぞ、
なんかその、ピンク色のやつとか、」
さゆ 「あっ!
もったいない!」
拓 「なんだそれw」
そう言って笑う、
先輩の笑顔は満開で。
ずっるいよね、
かわいいんだもん、。
さゆ 「ちょ、先輩!!
シャツ、汚れるって!」
拓 「しょーがねーじゃん、
タオルとかハンカチとか、
そんなもん持ってねーもん、」
シャツの袖で、
わたしの涙をぶっきらぼうに拭う。
ちょっと、痛いぐらい。
涙のフィルターがとれたら、
先輩の笑顔がますますかわいく見えて。
やだなぁ、、、
こんな、
こんな不毛な恋、
初心者のわたしに、
巡り合わせるなんて、。
やっぱりもう、
“すき”
なんでしょ、わたし、。