繋がる
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女と手なんか、
繋ぎたくもなけりゃ、
触れたくもない、はずなのに。
気がついたら、
その手を、掴んで、
気がついたら、
その手を、握ってた。
こいつを前にすると、
自分もよく、わからなくなる。
いつのまに、
平気で触れられるようになったのか、。
例え事故でも誰にも触らないように、
いつも手は、
ポケットに入れる癖までついたっていうのに。
何の躊躇いもなく、
帰ろうと言うこいつを引き止めるのに。
腹が減ったと、言っただけ。
そしたら、
多分どっか食べに入るなり、
まだ、一緒にいられるんじゃないかって、。
まだ、一緒にいられる?
おれの頭はおかしくなってる。
そんなこと、今まで誰にも思ったこと、ないだろ?
握った手に、
力が入るのを。
拓 「・・・なんで、泣くんだよ、」
そんなに、
イヤかよって、
ちょっと不貞腐れる、おれ。
おれだって、
気がついたら、
もう手が伸びてたんだから。
さゆ 「わっかんないよ、」
拓 「本人がわかんねーのに、
おれはもっとわかんねーんだけど?
お前の泣き顔、
見飽きた、」
もう、
そんな顔、見たくないのに、
なんでお前はいつも、
泣いてんの?って。
さゆ 「そんな、言い方しなくても、」
静かに、
泣くでもなく。
えぐえぐ、言いながら泣いてるのが、
こいつらしいなって。
なぜか、少し笑えて。
そういえば、
自然と、笑ってる気がするのは、?
拓 「腹が減って涙が出たんだろ?」
さゆ 「ちがうし、」
拓 「とれるぞ、
なんかその、ピンク色のやつとか、」
さゆ 「あっ!
もったいない!」
拓 「なんだそれw」
さゆ 「ちょ、先輩!!
シャツ、汚れるって!」
拓 「しょーがねーじゃん、
タオルとかハンカチとか、
そんなもん持ってねーもん、」
こいつはいつも、
おれの制服ばかり、心配してる気がする。
変なやつ。
お前の心配しろよ。
ほんと、変なやつ、、、