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先輩と同じホームで同じ電車を待つのが、
なんだか落ち着かなくて。
用もないのに反対行き電車のホームへ向かう。
ただただ、
ボーッと電車を待って、
反対向きってこと、すっかり忘れて乗り込んだ。
気付いた時には、
見事に快速に乗ってた。
さゆ 「・・・はぁ、」
なんで、
こんな思いをしながら、
“友達をする”のか、
未だに整理できないんだけど。
先輩と話せなくなるのはきっと辛いし。
なのに、先輩と話すのも、なんだか切ないんだから、
わたし自身、よくわからない、。
この感情は、いったいなに?
拓 「おい、」
さゆ 「え⁈」
幻聴かと、
思ったんだよ!!
なんで反対向きの電車に、
先輩が乗ってるの!!
拓 「なんでって顔してるw
お前ほんとわかりやすいよなw」
さゆ 「ビックリした!
何やってるの!」
顔、見たら、
やっぱり少し、ふわふわして。
声、聞いたら、
胸がぎゅってなる。
“お前”って、先輩に呼ばれる特別感。
そこにまた、心臓がドキドキ、うるさい。
拓 「お前さっきシカトしたろ、」
さゆ 「え⁈
え、あー、えと、
わたしじゃ、ないかもしれないじゃん、
先輩が手振ったの、」
拓 「お前にしか振らない、」
そういうことを平気で言うから、
女の子は勘違いしちゃうんです。
だから多分、
この人こそ、ストーカー製造機、。
拓 「どっか行くの?」
さゆ 「あー、えと、うん、
ちょっと、街でも、」
拓 「こんな平日に?
変なやつ、」
さゆ 「平日の方が、空いてるし、」
拓 「何すんの?」
さゆ 「えーと、
あのー、
あ、そうそう、
メイク用品でも見に行こうかなって、」
拓 「ふーん?
ほぼスッピンのくせに?」
さゆ 「だからだよ!!」
たしかにそんなつもり、
なかったけどさ。
普段、そんなに濃いメイクとかしないし。
あなたに、会いたく、なかったからですとは、
言えないでしょ?
拓 「じゃあいいところ教えてやるよ、」
さゆ 「・・・へ?」