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駅までの帰り道。
莉乃ちゃんと約束通り、
お話、して。
もうすぐ、駅ってところで、
莉乃ちゃんが立ち止まって言う。
莉乃 「・・・2年生の、佐藤景瑚先輩、
さゆちゃん、知り合いなの?」
さゆ 「・・・ええ⁈
佐藤景瑚⁈」
莉乃 「・・・好きになっちゃったの、
先輩のこと。
前、さゆちゃんのとこに
来たことあったよね?」
・・・あった、あったなぁ!!
なんでまたお兄ちゃんを!!
さゆ 「あ!あったけど!!
誤解しないで!!
あれは人違いだから!!」
お兄ちゃん、
って、
言うべきか、言わぬべきか。
もし、お兄ちゃんって言って、
莉乃ちゃんも、中学の時みたいに、
わたしから離れていっちゃったらって、恐くて。
隠した、。
よくない、ことって、わかってるのに。
でも、
恐くて、。
莉乃 「そうだったんだ、
知り合いかなって、」
さゆ 「あー、あ、うん、
き、近所なんだよ、家近いみたい、
でも、なんで?
どこを好きになったの?」
莉乃 「たまたま、バイト先に来たことがあって、」
さゆ 「バイト先って、
ファーストフードの?」
莉乃 「そう、
私、結構ドジなんだけど、
ミスして怒られてたら、
レジに来て、注文してくれて、
それで、怒られてたの遮ってくれて、、
そのあと、掃除してたら、
甘いの好きじゃないんだって、
その注文したやつ、私にくれたの、
元気出してって、」
さゆ 「ええ⁈」
そーゆーこと、
平気でするからダメなんだよ!!
って内心思ったけど。
お兄ちゃんって、そういう人。
あんまり、怒られてるのとか、見たくないんだよね?
お兄ちゃんが本気で怒ってるとこも、
見たことないし。
ああ見えて気が弱いというか、
ガラスのハートというか、、、
でも何より、
拓実先輩じゃなくて、
よかったって、
安堵してしまった自分に。
やっぱりわたしは、
“好き”なのかもしれないって、
そんな自分に、
少し不安になったんだよ。
“好き”になったら。
“好き”がバレたら。
わたしと先輩の形は、
変わってしまうって、
わかってるから。
先輩にとってわたしは近所の小学生。
兼、まめちゃんのお世話係。
それ以上を、
求めてはいけない、。