夢、破れたり
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拓 「・・・あのさー、
おれも言っていい?」
さゆ 「だめ、」
拓 「おれだってさ、
なんでおれは普通の生活が送れないんだって
聞きたいんだよ、」
さゆ 「言っていいって言ってないんだけど、」
悪態、吐きながら。
先輩の胸で、涙、止まるまで。
ブレザー、汚れるよ、なんて、
今日は言ってあげない。
拓 「お前ドSかw
おれだって、
普通に友達と遊んだり、
バイトしたり部活したりしたいんだよ、
なんでおれはできないの、
おれがおれじゃなかったら、
お前とも普通に遊べて、
お前もこんなふうに泣いたりしなくて
すんだわけ?」
見上げたら、
先輩、珍しく結構真面目な顔。
そーか、
そーだよね、、
先輩だって、そんな思い、したくなかったよね、。
さゆ 「・・・先輩も、
大変なんだもんね、、
わたしばっかり、
ワーワー言ってゴメンナサイ、」
拓 「まぁ、、、
お前も昔大変だっただろうから、、
今回はおれが悪いよ、ごめん、」
さゆ 「なんか、素直すぎて気持ち悪いw」
拓 「しばくぞw」
さゆ 「とりあえず、
先輩、また距離感バカ男だから。
離れてよ、」
拓 「ああ、お前の好きなやつね、距離感」
また無防備に笑って、
わたしの肩を優しく押す、先輩。
さゆ 「言い方ね、」
拓 「お前さ、
どーせ元々友達いないんだろ?」
さゆ 「・・・言い方ね、」
拓 「じゃあもう開き直ればよくね?
おれと友達すればいい、」
さゆ 「・・・友達するってなにw
なんか、
先輩がジャイアンに見えてきた、」
拓 「どこがw」
さゆ 「顔、」
拓 「しばくぞw」
先輩との空間は、
嫌いじゃないんだよ。
先輩との時間は、
結構楽しいんだよ。
なのに、
何が阻むの?
ただの友達なら、
先輩の言った、
“お前、おれのこと、好きになんないだろ?”
も守れるもん。
だけど、
だけど。
開き直る、勇気がわたしに、あるかどうか。