夢、破れたり
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さゆ 「なに、
も、みんな見てたんだけど、」
拓 「・・・お前さ、
気付いてないの?
なに泣いてんの、」
さゆ 「え、?
泣いて、?」
拓 「ほんとお前、バカだよな?」
また、
中庭に連れて行かれて。
掴まれた手首が、熱くて。
そう思ったら、
そのまま手首、引っ張られて。
目の前、真っ暗になった。
さゆ 「な、
なんなの、
これは、」
拓 「何って、
見られたく、ないかなって、」
距離感バカ男を、極めたモテ男は。
見た目にそぐわず、がっしりした胸に、
わたしを収めた。
なんで、
抱きしめられてんの、?
さゆ 「・・・あのさ、
こーゆーのが、
やなんだよ、」
拓 「あ?」
抱きしめてた手が、
求めてもないのに、
背中を摩るのを。
さゆ 「先輩みたいなのが、
教室まで来たり、
門で待ってたり、
隣、歩いたり、
電車でまるで守ってるみたいに
ピッタリくっついて乗ったり、
無防備に、笑ったり、
わしゃわしゃーって、頭撫でたり、
泣いてるからって、
彼女でもないのに、抱きしめたり、。
全部、
全部やなんだよ!!」
拓 「なんだよ、おれ、みたいなのって、、
・・・マジで、言ってんの、」
さゆ 「まじだよ!
大まじだよ!!
やなんだよ!
先輩のせいで、
いっぱい女の子がジロジロ見に来て、
いっぱいディスられて!
先輩のせい!
先輩のせいだから!!」
拓 「・・・ごめん、」
怒りに任せて、
想像以上に逞しい胸に、
いっぱい、グーパン、するのに。
でも、
痛がる素振りもないんだから。
こんなことで、
先輩が男の人だって、思い出させるから。
さゆ 「・・・なのに、
なのに。
さっきも先輩の顔見たらなんか、
ほっとしたんだよ、。
まめちゃんに似てるからかな、
なんか、安心して、、、
一緒にいたら、なんかちょっと楽しいし、
もう、わけわかんないんだよ、
頭の中、めちゃくちゃ、」
拓 「・・・さゆ、」
さゆ 「それも、
だめなんだよ、ほんとは、。
名前で呼んじゃ、
だめなの、」
全部、
先輩のせいにする、わたし。
ほんと、
やなやつ。