夢、破れたり
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さゆ 「あのさー、、、」
拓 「あん?」
さゆ 「・・・見られてる、、」
拓 「ええ?どこ?」
さゆ 「全体的に?
あっちもこっちも、
感じない?視線、」
拓 「ええ?
なんで?」
さゆ 「先輩に言ったわたしがバカだった、、
せめて離れて歩いてくんない?」
拓 「お前の大好きな距離感ってやつか?」
さゆ 「それ以前の問題だよね、」
なんでピッタリ並んで歩かなきゃなんないの。
てか、
なんでこの人こんなバカなの!!
拓 「いいじゃん、別に、
何か言われたら、おれに言えよ、」
もうとっくに言われたんだよ、、、
遅いっての。
てか、知ってるんでしょ?女の怖さ。
言ったらもっとイジメられるんだよ!ばーか!
さゆ 「はぁ、、
先輩ってほんとバカだよね、」
拓 「ああ⁈
お前マジでおれのこと何だと思ってんのw」
そう言って笑って、
わしゃわしゃとわたしの頭を撫でるから。
ほうーら、バカだ。
視線を向けてた女子たちが騒いでる、。
さゆ 「も、ほんと、
やめてよ、、」
拓 「なんで?
お前ビビリすぎだから、」
さゆ 「ビビッてるっていうか、、」
面倒くさいんだよ、
イジメられるのって、、、
先輩は、知らないだろうけど、。
何を言っても、
楽しそうにする距離感バカ男に呆れて、
されるがまま、
黙って電車に乗って、
黙って電車を降りた。
わたしをドア側に立たせて、
その前を塞ぐように向き合って立つ先輩に。
“だからモテるんだよバーカ”って、
心底思ったけど、
今日はちゃんと言わなかった。
我慢我慢。
この距離感バカ男は、
天性のモテ男。
決して彼の術中にハマってはならない。
さゆ 「・・・ま、まめちゃあーん!!
久しぶり、
久しぶり!!
会いたかったぁ!」
拓 「お前また脱走して!
知らねーよ?事故にでも遭ったら、」
さゆ 「ほんとだよ、
まめちゃん、いい子にしてないと、」
拓 「寄ってくだろ?」
さゆ 「帰るよ、」
拓 「なんで?」
さゆ 「・・・あのさー、
言っとくけど。
ついて来てるよ?何人か、」
拓 「え?
ああ、うん、
よし、来い、」
さゆ 「ええ⁈」
距離感バカ男は、
ただのバカなのかもしれない、なんて。