距離感
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「おい、」
突然、
教室がザワついて。
何が起きたのかと顔を上げたら。
「シカトか?」
さゆ 「・・・せっんぱい!!」
拓 「お前、シカトとかいい根性してんな、」
さゆ 「なっ!
なにやって!!」
拓 「お前、今日暇?」
さゆ 「ちょ、っと、先輩!
無理無理無理!
こっち来て!」
拓 「あ?」
教室中が、キャーキャー騒ぎ立てる中、
涼しい顔で、わたしに引っ張られる先輩。
わかった、
この人、
自分の顔、見たことないんだ!!
人気のない、階段下へ引き摺り込んで、
怒りたいのに、声にならなくて。
拓 「なに、顔真っ赤w
震えてるけどw」
さゆ 「ワナワナ、してるの!!
何してくれてんですか!!」
拓 「何って、
お前今日暇?」
さゆ 「だいたい暇ですよ!」
拓 「・・・また、マメにエサやってくんない?」
さゆ 「へ?」
拓 「おれがエサやれるって思ったみたいで、
親、フツーに旅行行きやがった、」
さゆ 「ええ⁈
弟さんは⁈」
拓 「ついてった、」
さゆ 「えええ⁈」
拓 「元々、あの人ら旅行が趣味だったんだよ、
けど、マメ飼ってからは行けてなくて、
おれが世話できないから、」
さゆ 「なんて切ない、、」
拓 「緊急事態とは言え、こないだ、
おれがエサやれたみたいになっちゃったから、
味占めて、今朝まで黙ってやがった」
さゆ 「楽しそうな家族w」
拓 「お前さっきからバカにしてるだろw」
さゆ 「いや、普通に羨ましいなって、
うちはそんな和やかな感じじゃないから、」
拓 「・・・とりあえず、今日帰り寄って欲しい、」
さゆ 「・・・わかりました、
てか、先輩、言っときますけど。
2度と教室に来ないでください!」
拓 「あ?」
さゆ 「まぁ、詳しくは伏せますけど、
てか、教室の中まで入ってこなくても、」
拓 「だっておれ、
お前の名前も知らねーもんw」
さゆ 「・・・あ、
ほんとだw」
拓 「お前、ほんと変なやつw
教えろよ、名前、」
さゆ 「加藤です、」
拓 「他人行儀かw
し、た、の、な、ま、え、!」
さゆ 「・・・さゆです、」
拓 「さゆ、ね、覚えた!」
そう言ってはにかむ先輩、
たぶん、ね、
この人おばかさんなんだと思うw
そんな顔、
見せちゃダメでしょ、
人見知り、貫いてよ、、、