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その、“なぁ”って口癖は、
早々に、やめさせなきゃいけないね?
なんか、
ぎゅってなる、胸が。
さゆ「・・・せんぱい、」
拓 「・・・さゆ、」
さゆ「せ、んぱ、」
真っ暗で
何も、見えないなんて。
ただの
言い訳、
少し、
わたしからも近付いたの、
気付かれてないよね?
拓 「・・・イヤホンも、だけど。
こーゆーのも、絶対、
おれとしか、するな、」
吸い込まれるみたいに。
唇と唇が重なって。
先輩が大きな左手を、
わたしの二の腕に添えたら。
ぜんぶ、
あつくて。
さゆ「だれとするの、
こんなこと、」
拓 「・・・マメもダメ、」
さゆ「そこ?w
先輩、ほんとおもしろい、」
拓 「いいな、たまには。
クローゼットも。」
さゆ「ぶっw
なにそれw
わたしは、
あんまり好きじゃない、」
拓 「ああ?
じゃあなんで入ってきたんだよw」
さゆ「・・・わたし、
暗くて狭い所、苦手。
でも、先輩がいたら怖くないね、」
拓 「・・・バカか、
さっさと出ろ、」
内側からクローゼットを開けて、
わたしを引っ張り上げた先輩が。
さゆ「ありがと、」
拓 「・・・閉所恐怖症?」
さゆ「そこまでじゃ、
ないと思う、エレベーター平気だもん。」
拓 「・・・ふーん、」
さゆ「昔、母親に閉じ込められて。
お兄ちゃんと2人、震えてたなって、」
拓 「・・・そっか、」
さゆ「でも全然平気だよ?
そんな重い話じゃない。」
拓 「今、親は?出かけてる?」
さゆ「お母さん、夜働いてるから。」
拓 「夜?毎日?」
さゆ「うん。
そういう、お仕事。」
これは、あんまり言いたくないやつだけど。
先輩になら、言えた。
先輩は、絶対バカにしないって、わかってるから。
拓 「おまえ、平気なの?」
さゆ「お兄ちゃんがいるもん。
だから、お兄ちゃんバイトとかしないの。
わかってるんだよ、
わたしを1人にさせないように、
してくれてるって、」
拓 「・・・ふーん。
それで極度にシスコンなのか、」
さゆ「シスコンってほどじゃないけどw
まぁ、見張られてるよねw」
ふふ、
と笑みが溢れたわたしの頭をそっと撫でて、
片手でわたしを引き寄せた先輩。
距離感、完全にバグってるね、。
でもそれももう、心地良い、なんて。
拓 「やっぱり言っとくべきだと思うけど?」
さゆ「何を?」
拓 「おれと付き合うって、」
さゆ「付き合ってない!!」
拓 「おまえ本気か⁈
付き合ってないやつとキスするか⁈」
さゆ「ええ?だって、」
拓 「・・・おまえ、、、
もしかして、」
がばっと、肩を押されて。
それでもわたしの肩を、離さないところが先輩らしいって言うか、、
何を言い出すのかと、
思ったら。
さゆ「なに?」
拓 「すげー悪い女⁈」
さゆ「ぶはw
なにそれw」
拓 「さいあくだ、
まんまと引っかかったのかおれは、」
先輩ってほんと。
おもしろいよね?
普通のイケメンは、こうじゃないと思うんだけど、
普通じゃないから、好きになっちゃったんだもんね?
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