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おまえしか、
“好き”って感情、
抱いたことないもん。
こんな、
他のやつらにむかつくなんて、
考えてもみなかったって、
自分でも消化しきれずにいたら。
さゆ「あ!ねぇ!待って!
お兄ちゃん、帰ってきたかも!」
拓 「お兄ちゃんって、佐藤?」
さゆ「そう!!
スマホに通知くるから、
オートロック、解錠したら!
かっ、隠れて!」
拓 「ええ⁈隠れるって、」
さゆ「はやくっ!
こっち、
あ!靴!靴も!」
拓 「ええ⁈」
慌てたさゆが、おれを引っ張って。
掴んだ手、ちっさ、とか、
よく、わからないまま。
シンプルな部屋に連れ込まれて、
挙げ句、
クローゼットに押し込まれた。
拓 「・・・なんだよこれ、」
景 「さゆ?
部屋?」
さゆ「おっ、お兄ちゃん!」
景 「ビックリした!なに!飛び出すなよ!」
さゆ「あーへへ、
早かったね?」
景 「1番近いコンビニにあったからな〜、
さゆのお気に入り。
はい、これね?」
さゆ「ありがとう!!
お兄ちゃんだいすき!!」
景 「ええ⁈きも!コワ!なに急に!」
さゆ「いっ、いや、なんだろう、
わたしにもわからない、」
景 「なんだよそれw
オレも風呂入るよ〜、
出たらコレ食うの、見て?新作、」
さゆ「ほんとだ、」
兄妹って、こんな会話すんだって。
クローゼットの中で、
ふむふむ、するおれ。
拓 「うわっ!
ビックリした!」
さゆ「先輩、ごめん、無理矢理、」
拓 「いーよ、
おれも反省。
勝手に家まで来て、」
反省って言いながら。
やっとクローゼットから出れるのかって、思ったら。
???
なにやって、
さゆ「・・・ふは、せま、」
拓 「いや、え?なんで?w」
さゆ「だって、もしまたお兄ちゃん来たら、」
拓 「おまえがいなくなってるのもおかしくない?w」
ほんと、
変なやつ。
なぜかこいつも、クローゼットに入って座ったから。
さゆ「ほんとだw」
へへ、
って、
笑うおまえ、
かわいい、なんて、
おれの頭はバグりっぱなし。
狭いクローゼットで、
ぴったり、くっついて座る、
ほんとおまえ、
警戒心、ないよな?
拓 「・・・なぁ、」
さゆ「・・・ん?
ふは、ちかっ、
せんぱい、」
拓 「おまえ、
おれのこと、好きだよな?」
さゆ「え?」
拓 「絶対、好きだと思う、」
さゆ「なんでw」
ぴったり、くっついた、
肩、
二の腕、
腰、
太腿。
こいつ多分、
バカだと思う。