ツンツンのツン?
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拓 「さゆ、」
突然、名前を呼ばれて。
お母さまも、いるのに。
さゆ「えっ⁈
あ、わ、まめちゃん、待って、」
まめちゃんは、楽しくて仕方ないみたいで、
わたしのスカートを噛み噛み、
構って構ってって。
拓 「なぁ、」
得意の、“なぁ”が聞こえたら。
どきっとして。
ちょっと声が、低くなるんだよね、。
胸が、ザワザワ。
さゆ「や、
あ、えと、」
直視、できなくて。
かと思いきや、
肩に手が触れる。
拓 「・・・おれか、」
何か、呟いた先輩。
さゆ「え?」
少し、視線が冷たくなって。
どうしたの?って、
聞く間もなく、
溜め息、ひとつついた先輩が。
拓 「帰る?」
さゆ「え?」
急に、そう言って立ち上がる。
拓 「送る、」
さゆ「え?あ、うん、、」
どうしたの?
何か、いけなかった?
拓 「早く、」
さゆ「え?わわっ、」
足元で、
わたしが帰るって気付いたのか、
まめちゃんがウロウロ、
先輩にウーウー。
お母さまも、キッチンから先輩の名前、呼んだのに。
さゆ「せんぱいっ?」
全部無視して、
わたしを外へ引っ張った。
拓 「あ?
雨、止んだな、
明日、ほんとに晴れるかも、」
さゆ「え?
あ、うん、そうかも、」
何の脈絡もなく、突然。
拓 「・・・悪い、」
さゆ「え?なに、
先輩、変だよ、」
なぜか謝る、先輩。
拓 「いや、うん、
ごめん、」
さゆ「大丈夫?体調悪い?
いいよ?送ってもらわなくても、
すぐだから、」
どうか、したのかなって。
拓 「・・・黙れって、」
さゆ「せんぱい、、」
うるさかった?
ほんとに、
わからなくなった。
先輩が、
わたしに近付いてきた途端、
この人のこと、全くわからなくなった。
どこかで、
何かが、
きっと先輩を不機嫌にさせて。
なのに、
握られた手は熱くて。
頭の中、
ぐちゃぐちゃなんだよ。
でもいつも、
わたしは先輩を不機嫌にさせてる気がする。
全然、わからないね?
学校からの帰り道は、
ご機嫌だった気がするけど?
明日、晴れたらどっか行く?とか、なんとか。
それもバグだったのかな?
“好き”
も、
バグだったのかな?
もう、わからなすぎて。
頭、おかしくなりそう、、、
わたしまで、
バグを起こす。
さゆ「ありがとう、
送ってくれて、」
拓 「・・・ごめん、」
さゆ「なに、さっきから、
ふは、ごめんとか悪いとか、
よく、わかんないや
なに、ほんと、もぉ、」
ブツブツ、
言いながら、
背中向けて。
エントランスでオートロックを開ける。
よく、
わかんないや、、