ツンツンのツン?
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「わ、ビックリした、
着替えたなら入りなさいよ、」
拓 「え?あ、、うん、」
「さゆちゃんよかったら夕飯一緒にどう?」
さゆ「え、あ、いえ、
そんな、」
リビングを出てきたおかんがおれに気付いて。
聞いてたの、バレたかな?
入れ替わるように、おれがリビングへ入ると、
こいつの顔が少し、硬直して。
やっぱり、
おれか、
おれが、だめなんだ、って、
思うのに。
一緒にいる時間が、楽しくて。
おれも頭の中、
ぐちゃぐちゃ、。
「どうして〜?私、料理だけは得意なの、」
さゆ「だけはって、
たくさん、素敵じゃないですか、」
「上手よねぇ〜さゆちゃんといると
気分が良すぎて浮いちゃう!」
さゆ「お母さまほんとおもしろいw
なに?まめちゃん、ボールで遊ぶの?」
短い足で走って、
ボールを咥えて戻ってきたマメと戯れるさゆ。
その表情は、柔らかで。
おれといる時は、
そういえばいつも下を向いてる気がする。
拓 「さゆ、」
さゆ「えっ⁈
あ、わ、まめちゃん、待って、」
拓 「なぁ、」
さゆ「や、
あ、えと、」
拓 「・・・おれか、」
さゆ「え?」
やっぱり、
おれか。
おれが触れると、
びくっと強張って。
おれが呼ぶと、
戸惑ったように慌てて。
やっぱり、
おれかって。
押せばいいって、
もんじゃないな、
こいつの言う通り。
こいつのリアクションが、答えだ。
拓 「帰る?」
さゆ「え?」
拓 「送る、」
さゆ「え?あ、うん、、」
拓 「早く、」
さゆ「え?わわっ、」
まとわりつくマメがおれを威嚇して。
キッチンの方から母親の声もしたけど。
無理矢理引っ張って家を出た。
さゆ「せんぱいっ?」
拓 「あ?
雨、止んだな、
明日、ほんとに晴れるかも、」
さゆ「え?
あ、うん、そうかも、」
拓 「・・・悪い、」
さゆ「え?なに、
先輩、変だよ、」
拓 「いや、うん、
ごめん、」
さゆ「大丈夫?体調悪い?
いいよ?送ってもらわなくても、
すぐだから、」
拓 「・・・黙れって、」
さゆ「せんぱい、、」
わかってる。
マメに、
嫉妬したって。
なんなら母親にも、
むかついて。
コドモだって、わかってる。
なのに。
2人きりになったら、
また下を向くこいつを見たら、
やっぱりおれかって。
さっきまで、
笑顔だったのに。
おれの思いが、
こいつにとって負担なのは、
とっくにわかってたのに。