ツンツンのツン?
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拓 「おい、」
一 「あ、兄ちゃん、ただいま」
拓 「おれの、
触るな、」
一 「ええ⁈
いつのまに!」
さゆ「ちがうから!!」
一 「焦ったぁ!!
着替えてくるー!」
着替えて、階段降りたら。
なにやってんだよ、って。
じゃれてるマメとさゆ、
ついでに弟。
じゃれんな、勝手に。
拓 「部屋行かね?」
さゆ「なんで!」
拓 「一成帰ってきたし、」
さゆ「やだ、
帰るよそろそろ、」
拓 「じゃあ、送る、」
さゆ「いらないって、
すぐそこ、」
拓 「知るか」
結局のところ。
おれは何が気に食わないんだ。
こいつは、何が気に食わないんだ。
さゆ「・・・先輩、ほんと大変だね?」
拓 「あ?」
さゆ「わたし、美人とかイケメンとか、
もっと人生楽しいんだと思ってた。」
無理矢理、
手を引く帰り道。
外に出たら、
案の定また何人かコソコソしてて。
いい加減にしろよって、
イライラしかしないはず、なのに。
思ったより静かにおれに手を握られて、
素直に横に並ぶこいつのおかげか、
少し気が楽になって。
拓 「んなもん、本人次第じゃね?」
さゆ「じゃあ先輩も
チャラチャラしたらいいんじゃない?
そしたら楽しいかも、よりどりみどり、」
拓 「おまえ、バカだろw
それを楽しいと思うかどうか、
そいつ次第って話、」
さゆ「・・・イケメンは認めるんだw
いっそ気持ちいいね、」
そう言って、小馬鹿にして笑う、
いつのまに。
この笑顔が、
こんなにもおれのネジを飛ばすようになったのか。
拓 「濡れてる、」
さゆ「え?あ、」
遠慮がちに、
傘の外にはみ出た肩を抱き寄せて。
そういう行動のたびに、
遠くから悲鳴のような声が聞こえるのは。
まだ、尾けられてるってこと。
ついでに、
きっとこれが、
こいつの言う、距離感がバカってやつなんだろうとおれも学習する。
学習、したところで。
したいように、してるだけ。
それの何がだめなのか、
意味がわからないから治らないだろう。
拓 「なぁ、」
さゆ「ん?」
拓 「晴れたらどっか行かね?」
できれば、
マメのいないところで、
なんて。
うちは邪魔が多すぎる。
さゆ「ドッグランとか?」
拓 「・・・おまえ、
ブレないねぇ、、」
こいつは結局、
マメが1番なのか。
さゆ「多分まめちゃん、
ストレス溜まってるよ、
当分お散歩行ってないでしょ?」
拓 「言っとくけど、
おれもストレス溜まってるから。」
さゆ「何のw」
拓 「おれだって当分おまえと話してない、」
さゆ「・・・バカ男め!」
拓 「あ⁈」
距離感どこいったよ⁈
ただのバカになってるだろ!!