キャラじゃない
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わかってる、
わかってたのに。
おれを好きには、ならないって。
なのに。
少しは、
おれを意識して欲しいって気持ちと。
こいつに何かしたら、
許さないって、牽制と。
1番は、
素直に“好き”って、言えないおれが、
情けないことに、
“好き”って、言わせようとした結果が。
拓 「・・・なぁ、」
さゆ「もぉ、やめて!!」
拓 「は?」
さゆ「やめてよ!!
言ったよね?
距離感、おかしいって、
いい加減にして!!」
拓 「さゆ、」
さゆ「好きになるはず、
ないでしょ⁈
わかりきったこと、
何度も聞かないで!」
怒ったように、
泣いたさゆ。
リビングだと、
マメが絶対邪魔してくるし。
広い分、
遠くなるし、って。
無理矢理押し込んだ、おれの部屋に。
響いたのは、
初めて聞く、
さゆの怒った声だった。
拓 「・・・ごめん、」
さゆ「・・・もぉ、
関わらないで、」
拓 「は?」
さゆ「もう、
先輩の顔、見たくない。」
拓 「・・・ごめんって、」
さゆ「謝ってもらう必要もない。
もう、2度と会わないから。」
拓 「・・・マメが、
びっくりしてるかも、
おまえのそんな声、
聞いたことないだろうから、」
また、
おれはマメを引き合いに出して、
いつまでも、
マメを盾に、
こいつが困ったように笑うのを、
ただ、
待ってるだけ。
さゆ「先輩、ありがとう。」
拓 「は?」
さゆ「最後に、
先輩のこと、
ほんとに嫌いになれた、
イケメンって、
ロクなやつ、いないね?」
なんて、?
なにが、
なんだか、
こいつがこんなに睨みつけるのは、
おれを、
嫌いだからだなんて。
最初は、
嫌そうに、おれを見ても、
その奥で、
困ったように、
笑ったのに。
今日は、
ただただ、
呆れたように、目が死んでて。