キャラじゃない
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拓 「・・・泣くなって、」
さゆ「・・・え、?」
拓 「もう、
おまえの泣き顔、
見たくないんだよ、」
さゆ「せんぱ、」
拓 「・・・・・・・・」
また、
先輩、
黙り込んだから。
怖くなって、
下を向いたら、
はらりと、
床に。
泣くつもりなんて、
毛頭、なかったのに。
さゆ「・・・せんぱい、
ごめんね、
もう、
いやだ、
もう、
しんどいんだよ、」
拓 「・・・はぁ、」
1つ、
溜め息を吐いて。
立ち上がった先輩、
窓のそばまで、歩いてく。
カーテン、
開けたと思ったら。
“ほんと、飽きないねぇ”
って呟いて、
壁を叩いた。
さゆ「っ!
せんぱっ、」
拓 「プライバシーもクソもねーよ、
見てみ?外、」
さゆ「え、?」
拓 「来いって、」
さゆ「・・・・・・」
怒った顔の、先輩。
わたしを手招いて、窓のそばまで来させると。
ほんとだ、
何人か、尾けてたってこと?
かわいい形の大きな窓から、
外を覗くと、
1人と目が合って。
咄嗟に体を後ろへ反らすと、
先輩が背中を支えてくれた。
拓 「な?きも、
おれ、いつもこんなだったから。
最近は、結構落ち着いてたけど、
おまえと絡むようになって、
また増えた。」
さゆ「・・・あ、」
なんだ、
そっか、
わたしのせいだ。
って、
そう、思ったら。
なによりも、ツラくて。
わたしはまた、
先輩のせいにばっかり、してたね、?
お兄ちゃんと、同じように。
さゆ「・・・ごめんね、
わたしが、いるから、」
でも、
こんなふうな、
嫌われ方があるなんて。
考えもしなかったから。
わたしが、
引っ越して来なきゃ、
わたしが、
まめちゃんとトモダチにならなきゃ、
先輩こそ、
“平穏無事な高校生活”を、送れてたかもしれないのに。
さゆ「せんぱい、
せんぱい、、」