大阪組編
土「さっきの問題以外にもいくつか四字熟語解答が...
順番に行くで」
(5)『飼い犬に手を噛まれる』
土「”かわいがっていた者から思いがけない裏切りを
受けること”。奈緒ちゃんなんて書いた?」
「”自業自得”」
土「この答えやと本来の意味とたいぶ変わってまう
から、な?」
奈「飼っとる犬の躾もちゃんと出来ん人間に微塵も
同情したない」
土「えっ」
南「上田の言う通りやな。噛まれるだけのことした
んやろ、こいつ」
岸「事故で噛まれたんやったら飼い犬に〜言う必要
あらへんしな」
奈「ね、嫌味ぽくて好かんわ」
土「みんなしてそない感情的にならんでも...あと簡潔
にまとめる必要あらへんから、な?」
奈「はーい」
土「素直でよろしい」
岸「素直っちゅーか、さっきまでと態度違いすぎて
逆に怖いやろ」
土「怖ないわ。根が素直なだけで」
岸「オレはコイツのが怖いわ」
南「同意するわ」
土「はいはい、なんとでも言うてや。次いくで」
(6)『頭隠して尻隠さず』
土「”欠点の一部を隠して全部を隠したつもりでいる
こと”。マイルド〜皮肉めいた使い方まで多様性
あるやつやな...南、言うてみ」
「”公然猥褻”」
土「なんでこうなったんや...」
南「文字通りやろ。公共の面前で下半身露出しとる
奴のこと公然猥褻て言わんでなんて言うんや」
土「いやそれは合うてるけどこの諺の意味とはちゃ
うから」
南「下半身露出狂がか?」
土「せやから別に露出しとるわけやないて...ほんで是
が非でも露出魔にしようとするんやめや?」
奈「けど、頭隠すくらいやったら下半身隠すべきや
と思う」
岸「下半身より頭のが人に晒せんようなもんやった
ら別やけどな」
南「少なくとも日本住まいやったら下半身隠さんて
アホな選択せんやろ」
土「全部は知らんけど大概の国もそうやと思うで。
あと下半身てあんま連呼せんとき?そもそもこ
れ下品なもんちゃうしな。隠れたつもりの雉が
尻尾出とるん気づいてへんのが由来やから」
奈「雉やったらしゃあないなぁ...」
土「うんうん」
岸「自分の身体のことよう分かってへんのやろ」
土「うんうん」
南「それやったら雉鍋にされるんも自然の流れか」
土「されとったかもしれんけど今言わんでも良かっ
たんちゃうかな」
南「現実と向き合っただけや」
土「変なとこ真面目やな...そんで姦姦蛇螺もやけど
ようこの字書けたな?接触回数やとしても後半
二語は日常的に使うもんでもないやろ」
南「才能や」
土「多分それはない。はい次の問題」
(7)『飛んで火に入る夏の虫』
土「”自ら進んで危険に飛び込むこと”。悪役のセリフ
にありそうな諺やな。岸本」
「”自殺願望”」
土「なるほど、悪役は自分やったんか」
岸「なわけあるかボケ」
土「こない物騒な解答と口の悪さで否定されても」
岸「事実を記したまでや」
土「捉え方としては遠くないんがまた...」
岸「せやろ」
土「ドヤることちゃうからな?自分ら問題文ちゃん
と読んどる?意味答えろ言うてんのになんで揃
いも揃って感想述べとんの?」
岸「今起きとることがありのままの現実や」
土「シリアスっぽく開き直らんとってや」
奈「問題文の内容見ると四字熟語が浮かんでしまう
んよ」
土「問題の諺との相性がようなかったんやな...うん」
南「意味+感想で親切やろ」
土「出来ることやったらその親切は他んとこで発揮
してもらいたかったわ」
南「ワガママか」
土「こん中の誰より自分に一番言われたないセリフ
やな、それ」