海南編
牧「二人とも、他の科目はどうなんだ?」
清「それは...」
上「ねぇ?」
神「芳しくないのか...見せてごらん」
清「えっ」
上「本気ですか?」
神「当たり前だろ?その為にオレと牧さんはここに
いるんだけど?」
上「お手数おかけしまして!」
清「すんません!」
牧「まあまあ。次は...英語か」
神「過去形を答える問題ですね。過去分詞がないの
は先生の優しさか諦めからか...」
問:『do』を過去形にしなさい
神「”did”だね。問題文でもよう見る基本中の基本」
牧「ちなみに意味は”〜した”、だな」
神「はい、信長から」
「”does”」
神「あー...三単現にしちゃったのか」
清「担々麺?」
神「三単現」
上「サムゲタン?」
神「さ・ん・た・ん・げ・ん!」
牧「三人称単数現在の略だ」
上「あ、なんか聞いたことあります!」
清「オレも!」
神「なんかじゃダメでしょ。ちゃんと勉強しな」
「「ごめんなさい」」
神「話戻すよ。信長の答えは間違ってこそいるけど
一応答え自体遠くはないからまあ...」
牧「間違いとしてはなくはない、か?」
神「うーん、そうですね......あくまで中1くらいまで
なら、ですけど」
清「よしっ!」
神「いや、良くはないから。担々麺って言った時点
で理解出来てないのバレてるし」
清「あれっ」
上「そもそも過去問われてるのになんで現在の答え
なのよ」
神「上田も人のこと言えないよ。なに、サムゲタン
って」
上「韓国料理です!」
牧「上田、そういうことじゃないと思うぞ」
上「あれっ」
神「代弁ありがとうございます、牧さん。とにかく
信長はちゃんと活用表覚えること。次、上田」
「”si”』
清「お前バカだな。シは横並びん時に前の位置にあ
るだけで別に過去じゃねぇだろ」
上「横に読む時は左が先=過去でしょ」
牧「上田、音階には日本語、英語、ドイツ語もある
だろう?何故イタリア語で答えたんだ?英語の
問題ならここは”B“でも良いと思うが…」
上「それも思ったんですけど...問題はdo、つまりド
です。ドレミ読みはイタリア語音階なのでシに
なるんです!」
牧「ああ、そういうことか」
清「意外と頭使ってんだな」
上「清田に言われれのなんかムカつく」
神「納得してるとこ悪いけどそろそろオレも口挟ん
で良いかな」
上「もちろんです!」
神「ありがとう。まずこれドじゃないからね?解答
が英単語にすらなってないのも過去現在以前の
問題だよ。あとなんで音階にだけそんなに詳し
いわけ?頭使うのは良いことだけど他のとこに
使って?それから牧さん、サラッとそっち側に
混ざらないでください」
牧「すまない」
上「すんごい怒られた気がする」
清「多分気のせいじゃねぇよ」
神「怒ってはないよ、呆れてるだけで」
上「そっちのが怖いです!」
神「はいはい、ごめんね。で?牧さんはまあ博識だ
から良いとして...上田は音楽系の習い事でもして
たの?誤答の割に内容が濃いけど」
上「某小学生探偵が出てくる漫画で目にしたことが
あって...気になって調べたら覚えちゃいました」
清「オレもっす。あの漫画ためになるよな」
上「ねー!」
神「その好奇心と行動力と記憶力をもう少し勉学に
活かそうか」