山王編


(3)『You are great』

一「”あなたはすごい”。これもかなり易しめな問題だ
  けど」
深「大方の予想はつくピョン」
一「まあでも一応聞くだけ聞いてみようよ。沢北、
  なんて?」

「”よく言われます”」

深「思った通りピョン」
河「会話すんなっつったろーが!」
沢「痛っ!!!ちょっ、イチノさん!オレの頭ちゃ
  んと首から下と繋がってます?!!」
一「うん」
深「繋がってなかったら口きけてないピョン」
河「たかがデコピンで喚くな」
沢「たかがのレベルじゃないっすよ!弾丸撃ち込ま
  れたかと思いましたもん!」
深「それもう死んでるピョン」
沢「だからそれくらいの衝撃だったんですって!」
河「そんなことよりお前、会話してんのも大概だが
  なに全力で肯定してんだ」
沢「でもよく言われますよ」
深「褒め言葉を自分宛と思い込むその癖、どうにか
  しろピョン」
河「まったくだ」
沢「だってこれオレ用のだからオレ宛でもおかしく
  ないじゃないですか」
一「そうかもだけど問われたことにはちゃんと答え
  なきゃ意味ないよ」
沢「つ、次のはちゃんと答えてますよ!」
一「どれどれ......」

(4)『I want to see you』

「”あなただけを見ていたい”」

沢「ねっ?」
「「「.........」」」
沢「え、なんで無言なんすか」
河「間違え方は想定内、だが」
一「なんて言うか...」
深「寒気がするピョン」
沢「なんで?!」
深「前二つよりまともなのは評価するピョン」
沢「やっ「ただし、ピョン」...はい」
深「意味の捉え方が違うピョン」
沢「どれの?」
一「正答は”あなたに会いたい”、だからあなた以降は
  全体的に違うね」
沢「9割じゃないっすか」
河「だいたい答え方これじゃホラーだろ」
深「どう見てもストーカーのメッセージピョン」
沢「そ、そこまで言わなくても...」
一「仕方ないよ、wantは切実に欲しい時に使うし」
沢「フォローと見せかけて追撃ですよね?それ」
河「逆に聞くがお前、オレにこのセリフ言われたら
  どう思う?」
沢「ものすごく身の危険を感じます」
河「なんだとヘッドロックかけられてーのか」
沢「河田さんが聞いてきたんじゃん!」
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