大阪組編
問:『cute』の意味を答えなさい
土「答えは”かわいい”。どんだけ英語出来んでもこの
単語知らん人のが少ないくらい簡単なこの問題...
そっちの幼馴染コンビから言うてみ」
「「”北野さん”」」
土「どう考えてもカテゴリーちゃうやろ」
南「は?お前北野さんディスっとんのか?」
岸「あの年代の人はオレら世代の女から可愛い言わ
れてんねんぞ」
土「そうかもしれんけど」
南「上田も言うとったで」
土「ちょお、奈緒ちゃんそれホンマ?」
奈「うん。笑顔めっちゃキュートやで、北野さん」
土「いつ会うたんや...」
奈「二人と一緒に帰っとった時に偶然会うて仲良く
なってん。会う度お菓子くれはるんよ」
土「まるでおじいちゃんと孫やな」
岸「小学生かオレらみたいな男と会うことのが多い
からな、北野さんは。孫娘みたいに思うてはる
んは事実や」
南「まあ上田よりオレらのがもっと昔に孫や言われ
とったけどな」
土「謎のマウントいらんて」
奈「そや、この前会うた時のかわいいエピソードあ
んねん。聞いて」
土「しかも効いてへんし」
南「早よ言え」
土「自分切り替えと手のひら返しすごいな」
岸「で、そのエピソードてなんや?」
奈「あんな、こないだ一人で散歩しとってたまたま
北野さんに会うたんよ。そん時にまたお菓子く
れはって「店の近く通った時に前にこれ好きや
言うてたの思い出してなぁ...よう考えたら今日会
えるか分からんのについつい買うてしもうとっ
たわ」て照れながら言われてん」
南「北野さんマジか」
岸「北野さんやばいな」
土「そんな少女漫画みたいなことある?」
奈「かわいない?」
南「かわいいのメーター振り切っとるな」
岸「逆に直に見んといて正解やったわ」
土「いやボクも否定はせんけど...」
奈「お菓子はその後公園で一緒に食べた」
土「...うん、楽しかったんやったらもうええわ。それ
より奈緒ちゃん」
奈「うん?」
土「ほのぼのした後であれやけど、自分もこの二人
とある意味同じ答えやったん分かっとる?」
奈「え、おかしなこと書いてへんよ」
土「いやおかしな、っちゅーか......」
「”うち”」
土「おかしいとは思わへん、思わへんけどこの答え
の理由聞いてええ?」
奈「理由て言われても... ちっちゃい頃一緒に見てた
本にcuteって書いてあって意味聞いたら淳君が
調べて「奈緒ちゃんのことやなぁ」言うてくれ
たからcute=うちやろ?今でもかわいいて言う
てくれてるし」
土「...............うん、せめて名前で書こな?」
奈「はーい」
岸「待てコラ。オレらん時と態度ちゃうやんけ」
土「突然いろんなこと暴露されたボクの身にもなっ
てや。言いたいこと全部吹っ飛んだわ」
南「ホンマに昔から甘やかしとんやなお前」
土「やめて」
奈「なにしてもかわいい言うてくれてなぁ」
土「奈緒ちゃんストップ」
岸「口説く通り越して洗脳かけてんのちゃうか?」
土「んなことするか!」
奈「あれからしばらくはかわいいやのうてキュート
や言うてくれとったなぁ」
南「子供は覚えたてのよう言葉使うからな」
土「お願いやからそれ以上は勘弁してくださいボク
もう瀕死や」
岸「上田のこの自由さはお前が培ったもんやろ」
土「自分らに聞かせるためにしたんちゃうわ!奈緒
ちゃんを真っ直ぐなええ子にするためや、あと
ボクは事実しか言うてへん」
岸「お前実は余裕あるやろ」