大阪組編


問:『matter』の意味を答えなさい

土「”事柄”やけど...ホンマ自分ら思考回路一緒やな」

「”待ってる”」
「”待ってら”」
「”待ってろ”」

土「こんなんもう最後変えただけやん」
岸「アホ、最後のが重要やろ」
南「せや、意味もシチュエーションも全部ちゃう」
土「ラ行変格活用か...いや活用系としても成立して
  へんけど」
奈「ちなみにうちのは興味ないジャンルのコーナー
  に一緒に行くか子供に聞いてるお母さん」
土「設定のリアルさもやけど、まさか疑問系とは思
  わんかったわ」
奈「問題文にクエスチョンマークあらへんから答え
  に付けてええか分からんくて」
土「気ぃ遣うとこそこやないで、奈緒ちゃん」
南「オレのは罰ゲームで付き合うことになった相手
  とのデートで待ちぼうけさせてネタバレしたろ
  思うて数時間後に様子見に行ったら待ち合わせ
  場所で来るはずない恋人(仮)を待ち続ける姿に
  驚いて出た一言や」
土「長い長い長い」
奈「やったらあかん類のやつやんそれ!」
岸「人の気持ち弄ぶ奴はロクな大人にならんわ」
土「言うとることはもっともなんやけどツッコむと
  こちゃうねん」
南「最終的に二人は結ばれん」
土「いやそこハッピーエンドちゃうん?」
南「相手の純粋な姿に絆されて本気になったものの
  罰ゲームの罪悪感は消えへんかったんや。正直
  に告白して許してもらお思うとったら軽蔑され
  て関係終了した」
土「続きも長いうえ生々しいわ」
岸「そない世の中甘ないし妥当やろ」
奈「せやなぁ。罰ゲーム対象にされた子にしたら裏
  切られっぱなしや」
岸「そもそも上から目線なんが気に食わへん」
奈「わかる。許してもらう、て自分だけラクになろ
  思うとるんおかしいわ」
南「これに懲りて心を入れ替えるか余計に荒むかは
  こいつ次第や」
土「さっきから気になってんけどこれ誰の話?まさ
  か南の実話?」
南「あほか。架空や」
土「無駄に設定凝りすぎやろ...って、二人分かってて
  感情移入しとったわけ?」
岸「当然や」
奈「南のは道徳問題絡めとるんやなぁて」
土「英単語問題にそれは別にいらんなぁ」
南「そこは個人の自由や」
土「いや自由とか不自由やのうてこれ単語の意味答
  える問題」
岸「オレのが最後やな。危険区域に入る前に戦闘力
  の低い奴に待機命令する洋画の主人公が言うて
  そうなセリフや」
土「戻って来た時絶対おらんやつ」
奈「主人公の進んだ方から音や悲鳴が聞こえて思わ
  ず追ってしもうてる」
南「それか敵襲受けてその場から逃げざるを得んく
  なったかやな」
岸「オレはそこまで考えてへん。自由に進めて自分
  のストーリー作ったらええわ」
奈「主人公追ったものの入れ違いになって結局物語
  終盤まで再会出来んのやと思う」
南「命からがら逃げた先でなんとか生き延びるもの
  の物語終盤まで再会出来んくなる」
土「分岐点ちゃうのにゴール同じやんか」
岸「それが人生やろ」
南「ひとりひとり違う道進んでも最期はみんな死ん
  でしまうからな」
奈「死と言うゴールだけはみんな平等やなぁ」
南「今回の問題は深いな」
土「いや自分らが勝手に掘り下げとるだけや。あと
  急にシリアスにならんとって、この空気慣れて
  へんから」
奈「なあなあ淳君、言いたいことあんねんけど...」
土「ん?なに?言うてみて」
奈「南の解答、バッテラみたいやない?音が」
土「...奈緒ちゃんのマイペースさはいろんなもん救っ
  とると思うわ」
岸「はぁ?またくだらんこと言うとるなこいつ、て
  ことか?」
土「ちゃうわ」
南「待ってら...バッテラ...ホンマやな」
奈「一文字目の違いだけやで?すごない?」
土「あー、なんやホッとするわ」
岸「お前も毒されとるな」
土「正直じわじわ侵食されとる自覚あるわ」
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