海南編
神「信長」
清「はい!」
牧「上田」
上「はい!」
神「特別課題が出たらしいね?」
清「出ました!」
牧「そして返却もされたらしいな?」
上「されました!」
神「今からなにするか、先生に聞いてる?」
清「聞いてます!」
上「ちょっと晴れやかな笑顔で言われました!」
神「二人とも、先生に心労かけない」
牧「まったく...それじゃあやるか、勉強会」
神「課題の答案用紙出して」
清「その前にひとつ確認したいんすけど!」
上「私も!」
牧「なんだ?」
清「怒らないって約束してください!」
上「お願いします!」
牧「ああ、先生方から言われてるからな」
神「厳しくしても無駄に体力消費するだけだって」
清「それ聞くと素直に喜べないっす」
上「ねー」
神「そう言われる自覚はない?」
清「正直あります...けど!」
上「怒らすつもりはありませんでした!」
神「あったら大問題だよ」
牧「はぁ...とにかく始めるぞ」
国語
問:『自分の考えや態度を頑なに変えようとせずに
最後まで押し通すこと』を意味する四字熟語
頑□□徹
牧「”頑固一徹”だな。上田、なんて書いた?」
「”頑張三徹”」
神「ごめん、これどう読むの?」
上「”がんばれさんてつ”です!」
牧「何故この答えに?」
上「うちのお父さん、周りが寝ろ寝ろって煩いから
意地になって最終的に三徹したんですよ、昔」
牧「それで?」
上「その時言ってたこと、問題解いてる最中に思い
出したので!」
牧「...そうか」
神「牧さん、序盤から諦めないでください」
清「ちなみにオレは正解してますよ、ほら!」
神「...信長、なんかおかしいの気づいてる?」
清「えっ」
牧「囗(くにがまえ)がないぞ、これ」
上「本当だ、□に古だけ書いてある」
清「これヒントじゃなかったんですか?」
牧「そんなわけないだろう」
神「あ、ここも同じことしてる」
問:『他人のことを考えず自分にとって都合の良い
ような言動をすること』を意味する四字熟語
我□□水
牧「”我田引水”、たしかに答えは合ってるが...」
神「□に十」
清「合ってますよね?」
牧「合ってはいるが通常の試験ならアウトだぞ」
上「だいたい、そんな単純なヒントくれるわけない
でしょ?」
清「そもそも正答すら分かってない奴に言われたか
ねぇよ」
神「上田はなんて書いた?」
「”我儘清水”」
清「誰だよ清水!」
上「この世のどこかにいる我儘な清水さん?」
清「疑問で終わるなせめて言い切れよ!」
牧「理解してるだけ清田の方がマシかもな... 」
神「どっちもどっちですよ」