拍手文④


問題。
常に冷静沈着、ポーカーフェイスを崩さない恋人とホラー映画を見ました。その回数は二桁に突入しています。
さて、恋人の反応は?

「なかなか興味深かったピニョン」

答えは、通常運転。

スプラッター、サバイバル、パニック、オカルト、サイコ......これまで数多のホラージャンルを見てきたものの、彼の態度は一貫している。
今回だって、割とグロッキー且つ胸糞でコミカル要素ゼロ。顔を顰めてもおかしくないシーンは結構あったのに、動じないにも程がある。

...けど、そこがまたかっこいい!
眉ひとつ動かさないなんて流石すぎる!好き!

「今日もありがとう!これ気になってたやつだから一緒に見てくれて嬉しい!」
「そうかピニョン」

ホラーは好きだけど、内容によっては一人で見ると落ち込んでしまう雑魚メンタルな私にとって、共に鑑賞してくれる彼は大きな存在。
別にホラー鑑賞なくても欠かせない存在だけど!

「深津のおかげで諦めてたのほとんど見れたよ!」
「ピニョン」
「はっ...!誤解しないでね、ホラーの為に深津の傍にいるんじゃないからね!深津の傍にいるのは私の意志だから!」
「ピニョン」
「こっち来んなって言われても一緒にいたい!」
「ピニョン」
「比率で言うと深津>>>>♾️>>>>好奇心だよ!つまりたまたま深津と私の趣向及び利害の一致があっただけ「怖いならそう言えば良いピニョン」...えっ」
「見終わった後、作品の感想以外で饒舌になる癖ピニョン。気づいてないとでも思ったかピニョン」

えっ、めっちゃ気にかけてくれてるじゃん...私の恋人最高すぎない?知ってたけど最高すぎない?
...いや違う、疑問系じゃない!最高すぎ!

私の恋人、今日も最高に素敵!
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