拍手文②
私の恋人は、嫌なことは嫌とはっきり伝えてくるタイプ。
「深津!コタツ入らない?」
「断るピョン」
「即答!でもそこが好き!」
あまりにストレートすぎて傷つかないのかって?
全く傷つきません。
「嘘吐かないでくれるとこ大好きだよ!」
「そうかピョン」
だって、その方がイキイキした彼を見られるもの。
「はぁ、でもせっかく準備したからもったいないなぁ...美紀男君でも誘ってみるかな」
「あいつには小さいと思うピョン。そもそも学校の一体どこにそんなもの持ち込んだピョン」
「数学準備室!勉強する時寒いから置かせてって先生に頼んだの!」
「.........」
あ、今心底こいつ(ら)バカか?って思ってる、絶対。
うん、我ながらよく許されたなと......うん。
「あーっと、じゃあ私お勉強教えてもらってき「行くピョン」...えっ」
「どうせ数学の先生に用事あったピョン。一回断ったらダメなのかピョン」
「とんでもない!一名様ご案内致します!!!」
「うるさいピョン」
ちょっとくらい怒られたって気にならない。と言うか深津から怒られるなんて、ご褒美だ。
「深津って、コタツ入ってもダラダラしないでいられる?」
「どう見えるピョン」
「分かんない。だって...こんな大人びてても深津は高校生だしかっこいいのはもちろんだけどかわいいとこもいっぱいあるしってかコタツでぽやぽやしちゃう深津は犯罪急にかわ「やかましいピョン」...はーい!」
「コタツに敗れる人間は少なくないピョン」
「うんうん、私もすぐ負ける!」
「分かってるならそんなもん置いとくなピョン」
「仰る通りです!...でも欲には抗えないの...!」
「...その素直さは少し尊敬するピョン」
「深津は正直者だけど素直とは違うもんね!ツンデレ?ツンドラ?」
「やっぱ行くのやめるピョン」
「わー!ごめんなさい!」
ほら、そういうとこだよ!