積もるは嫉妬ばかりなり
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「雪だー!」
元気すぎる声でお天気情報を教えてくれるのは、彼氏のノブ君。
うん、気持ちは分かるけど声少し抑えようね。あと私も真隣で見てるから分かるよ、雪。
「あーあ、遊べるくらい積もんねぇかな」
「え、やだよそんなの」
「えっ...」
「えっ」
なにその信じられないって顔...え、私がおかしいの?
「...だって寒いじゃん」
「でも雪だぞ?」
「...雪だね」
「積もったら遊ぶだろ?!」
「いや別に...」
「なんで!」
「なんでって......てか、ノブ君遊んだことあんの?神奈川って遊べる程積もらなくない?」
「だから積もってほしいんだって!」
「スキーとか行ったら雪あるじゃん。雪遊びも出来るよ」
「そういう人工的なのじゃなくて、自然に積もったとこで遊びてぇの!」
「違いが分からない...」
いや、全く分からないわけじゃないけど...そこまでしてなの?
「...やっぱ私は別にいいかな」
「雪だるま作りたくねぇの?」
「村のゲームで作るからいいや」
「それもう季節関係なくね?屋内じゃん...」
「私は家の方がいい!」
「そ、そんな頑なに...奈緒子ちゃん、そんな雪嫌いだった...?」
「ううん、普通」
「じゃあなんで...」
なんで?そんなの決まってる。
「雪にノブ君とられるみたいで悔しいもん」
男でも女でも、人でも物でも、有機物でも無機物でも、ノブ君を夢中にさせる相手は総じてライバルだ。
雪なんて、私の嫉妬で積もる前に溶かしてやる。
「...まじか」
「まじだよ。ひいた?」
「いや.........むしろ喜んでる自分の正直さが...」
「ふふ、嬉しい!」
こういう素直なところが本当にかわいい。
照れてる顔を手で隠すノブ君に、ニヤケが収まらないままの顔で思いきり抱きつく。
積もるのは、私の嫉妬だけで十分だ。
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