予測不能と確定事項
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「ただいまぁ...」
声に疲労が出るのも無理はない。
土砂降りの雨の中、全身ずぶ濡れにりながら帰還したのだから。今も髪やら服やら、水滴...もはや流水が玄関を濡らしている。
(とりあえずお風呂...)
本当なら着替えを取りに寝室まで行きたいけれど、これ以上この濡れた身体で彷徨くのは嫌。部屋の間取り的にもバスルームが一番近いし。
と言うか、このままでは間違いなく風邪をひいてしまう。
全身が濡れてしまっている以上避けられることではないが、せめてもの抵抗で服だけは玄関で脱ぎ捨てることにした。流石に全裸にはなれないけど、これで少しは掃除する範囲も減ったはず...多分。
(お風呂の予約しといて正解だった...文明の利器、ありがとう...)
水を含んで重量が増したそれらを洗濯機へ放り込む。
そして残った下着も脱いでいる最中、あることを思い付いた。
(...どうせならスペシャルバスタイムにしたい)
たとえば、ちょっと良いトリートメントとか、ボディスクラブとか、お風呂上がりにはお気に入りの香りのボディクリームとか、ヘアオイルとか...とにかく自分の好きなアイテムと時間をふんだんに使って、心身共にリラックスする。文字通り、スペシャルなお風呂タイムを過ごすこと。
雨に打たれてどんよりした気分を上げるにはピッタリだ。
...が、少々問題もある。
スペシャルバスタイムに必要なアイテム達は、ここでなく廊下を挟んだ向かいの戸棚の中。物が嵩張るからと、わざわざ別のところ仕舞った過去の自分を恨んだ。
(服ビチョビチョだし、下着も...タオルは綺麗だけどお風呂前に汚したくない......このまま行くしか...)
幸か不幸か、一応下着...パンツの方はまだ身に纏っている。あまり褒められたことでないと理解しつつ、まあ自宅だし...と割り切ってこのまま強行することを決め、ひとまずドライヤーのスイッチをON。
何故急にドライヤーかって?足の裏を乾かす為だよ。
(せっかくの良いドライヤーが...めっちゃ高いのに、これ)
しかし、そんなもったいない使い方でもモノの良さを感じられるあたり、やはり高品質なだけはある。使用用途はアレだけど。
(よし、もういいかな...)
なんとか床を歩ける程になったところでスイッチを切る。
水滴とは違って拭えないままの罪悪感を胸に抱え、パンツ一枚と言う人様に見せられない格好のまま廊下へ繰り出した。
(まあ別に見られるわけじゃない...し......って)
「...えっ」
「...はっ?!」
「えっ?!」
「わー!!?」
「きゃー!!!」
一応弁明しておくが、一人で騒いでいるわけでも、まして相手が見知らぬ不審者と言うわけでもない。
彼は正真正銘、この家のもう一人の住人。
「ひ、寿君...?!!」
そして、私の恋人だ。
