magic
name change
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幸いなことに二人は両思いだったらしい。
(わー...カップル成立の瞬間見ちゃった...!すごい!)
目の前で幸せな瞬間を見届けることが出来て感動に胸が高鳴る。
盗み見でさえなければ祝福の一言でも送りたいくらいだ。
...それはそれとして。
(本当申し訳ないけど、私が悪いんだけど、早く出てってくれないかな)
この状況の責は自分にあると重々承知しているし、こんなことを思ってしまって心の底から申し訳ないとも思う。
けれど、それとこれは別の話。
(...やっと行ってくれた、良かった)
どうやらここへは告白をするために足を運んだようで、少し言葉を交わした二人は教室を後にした。
たしかにこの時期、今の時間帯なら教室は空になっていることが多い。室内作業の日程さえ把握していれば、告白場所としては割と良いと思う。
自分みたいなイレギュラーがいなければ。
(でもすごかったな...もう彼氏彼女ってことだよね、あの二人...うわー...すごい!)
緊張が解れてホッとした途端、さっきの光景が頭の中で再生される。
やはりこの時期はみんな浮き足立つようだ。
...と、そんなこと考えている場合じゃない。
またいつ誰が入ってくるか分からないし、早くここから出なければ。
あの二人のように色恋沙汰もハラハラするが、次に来るのが親しい人とも限らないし、もしも教員だったら注意を受けるはず。楽しい行事の前にそんな暗い思い出なんて作りたくない。
すっかり冷静になった頭で考えると、自分の方がよっぽど浮かれていた、反省しよう。
もう絶対、掃除用具入れの中になんて入らない...そう強く決意して扉を開けた。
「はぁ...外の空気「上田」...?!わー!!?!」
「うわ、え...なに、どうしたの?」
何故こう想定外な事が続くのか...声の主はこれまたクラスメイトの一人。
「......じ、神君?」