第19章
真正面から褒められて、更には尊敬の感情を向けているという宣言にぽかんとした顔で美形が見つめていると、他から声が掛かる。
「おい正面から告られてんぞ、何か言ってやったらどうだ?」
ある程度仕事が終わったのか、ノイが二人に話し掛けてきた。
「…っ、ノイちゃん。」
「あ…っと、これは…その…。」
ぴきりとこめかみに血管を浮かせたサナと改めて自分が何をしたのか指摘されそこで冷静になったルルゥが顔を赤らめるが、彼はあくまで自分のペースで話を進める。
「とりあえず、ここにはもう用は無いから移動するぞ。」
言われて周りを見ると、確かにあらかた仕事を終えたのか仲間の海賊達は遠目でこちらの会話を終えるのを待っていたらしく、何となく纏う雰囲気が生暖かいものになっていた。
「…分かりましたよ。」
言いたい事は山程あるが、とりあえず帰ってからノイには現代語の課題をいつもより多めに課そうとサナは決意する。
木箱に入っているルルゥを運ぶ為、一度底に手を伸ばすと「あの…。」と遠慮がちに声が掛かった。
「サナさんの事…これから師匠って呼んでも良いですか?」
反対側で底を持とうとしていたノイがそれを聞いてしまい、思わず吹き出してしまう音を聞きながらサナは何とも言えない顔で返す。
「―結果的にあの海賊の人にかわい子ちゃんって呼ばれた髪型にした人間だけど、いいの?」
折角髪型を変えたのに、当初の目的を果たせない腕の人間を尊敬し師匠呼びしても良いのか…そう問うと笑顔で返事が来た。
「はい!…あの言葉を聞いた時は怒ったけれど、この髪型気に入っているんです。」
そう、とそれだけ答えサナはいまだに笑いを堪えている様子のノイの足を踏んだ。
「おい正面から告られてんぞ、何か言ってやったらどうだ?」
ある程度仕事が終わったのか、ノイが二人に話し掛けてきた。
「…っ、ノイちゃん。」
「あ…っと、これは…その…。」
ぴきりとこめかみに血管を浮かせたサナと改めて自分が何をしたのか指摘されそこで冷静になったルルゥが顔を赤らめるが、彼はあくまで自分のペースで話を進める。
「とりあえず、ここにはもう用は無いから移動するぞ。」
言われて周りを見ると、確かにあらかた仕事を終えたのか仲間の海賊達は遠目でこちらの会話を終えるのを待っていたらしく、何となく纏う雰囲気が生暖かいものになっていた。
「…分かりましたよ。」
言いたい事は山程あるが、とりあえず帰ってからノイには現代語の課題をいつもより多めに課そうとサナは決意する。
木箱に入っているルルゥを運ぶ為、一度底に手を伸ばすと「あの…。」と遠慮がちに声が掛かった。
「サナさんの事…これから師匠って呼んでも良いですか?」
反対側で底を持とうとしていたノイがそれを聞いてしまい、思わず吹き出してしまう音を聞きながらサナは何とも言えない顔で返す。
「―結果的にあの海賊の人にかわい子ちゃんって呼ばれた髪型にした人間だけど、いいの?」
折角髪型を変えたのに、当初の目的を果たせない腕の人間を尊敬し師匠呼びしても良いのか…そう問うと笑顔で返事が来た。
「はい!…あの言葉を聞いた時は怒ったけれど、この髪型気に入っているんです。」
そう、とそれだけ答えサナはいまだに笑いを堪えている様子のノイの足を踏んだ。
