第19章
「すみません、ボク…サナさんに失礼な事を言ってしまいました。」
出てきた言葉に少し目を見開くも、すぐに表情を戻す。
「―それは、どの言葉を指しているの?」
いっぱい話し過ぎて分からないわ~と話を濁そうとするも、それは効かないとばかりに今度はすぐ声が飛ぶ。
「サナさんの事を全部知らない癖に決め付けたみたいに女性って言ってしまって…ボクだって嫌なのに。」
ルルゥの横に立っていたサナだが、顔だけそちらに向けると苦しそうに顔を歪めている人魚の顔が見えて自分も知らず知らずに緊張で固まっていた体を解す様に息を吐く。
「それだけ分かって貰えたら…十分よ。」
やはり怒っていたのだ、とルルゥが分かりやすくがっくり肩を落としていると「でもね。」と声が掛かる。
「わたしは怒っている訳でも、嫌だった訳でも無いの…ただ。」
いつも柔和な笑みをたたえているその顔が歪み、眉間に皺が刻まれた。
「―次に同じ質問をされた時を考えたら、怖くなったのよ。」
自分が思ってもいなかった答えに、今度は少年人魚が目を大きくした。
自分の元に来なくなった理由が嫌悪でも、怒りでも無く、恐怖だった聞き思わず木箱から身を乗り出してしまう。
「怖い…?」
本当に分からないのだろうな、と苦笑して美形は口を開く。
「そうよ、だって―あの質問を出されても、わたしには答えなんて無いもの。」
出てきた言葉に少し目を見開くも、すぐに表情を戻す。
「―それは、どの言葉を指しているの?」
いっぱい話し過ぎて分からないわ~と話を濁そうとするも、それは効かないとばかりに今度はすぐ声が飛ぶ。
「サナさんの事を全部知らない癖に決め付けたみたいに女性って言ってしまって…ボクだって嫌なのに。」
ルルゥの横に立っていたサナだが、顔だけそちらに向けると苦しそうに顔を歪めている人魚の顔が見えて自分も知らず知らずに緊張で固まっていた体を解す様に息を吐く。
「それだけ分かって貰えたら…十分よ。」
やはり怒っていたのだ、とルルゥが分かりやすくがっくり肩を落としていると「でもね。」と声が掛かる。
「わたしは怒っている訳でも、嫌だった訳でも無いの…ただ。」
いつも柔和な笑みをたたえているその顔が歪み、眉間に皺が刻まれた。
「―次に同じ質問をされた時を考えたら、怖くなったのよ。」
自分が思ってもいなかった答えに、今度は少年人魚が目を大きくした。
自分の元に来なくなった理由が嫌悪でも、怒りでも無く、恐怖だった聞き思わず木箱から身を乗り出してしまう。
「怖い…?」
本当に分からないのだろうな、と苦笑して美形は口を開く。
「そうよ、だって―あの質問を出されても、わたしには答えなんて無いもの。」
