第19章
感謝の言葉を向けた相手の胸中を知る由も無く、人魚の尾は水中で本人の気持ちを映しているかの様に左右に揺れる。
サナは真実を告げる事を迷いながらも、これっきりの付き合いになるかもしれないのだからと思い決断した。
「体は男よ…中身はそれで間違っていないけど。」
美形の申し訳無いと言った感情が伝わったのか、それまで上機嫌で海面に映る新しい自分の顔を見ていたルルゥが「え?」と一気に血の気が引いた顔を見せる。
「え…サナさんが男?」
「そう。」
「…その顔と髪で?」
「まぁ、顔については生まれつきだけど、髪は私の好きな形になった結果ね。」
「本当に…??」
冗談だと思っているのか真実を告げてもまだ疑っていた様子だったので、しょうがないとサナは着ていたコートを脱ぎ、タンクトップの姿となった。
「まぁ、敢えて中性的な仕草や恰好を日頃好んでいるしねぇ…でも、この二の腕は男の人魚でも共通する所があるんじゃないかしら?」
サナの武器は基本的にナイフであり、それを投げたり相手の攻撃に合わせて変えたりするスタイル…それを扱うには、少なくとも投擲力、握力が必要となって来て、下半身は勿論上半身…特に二の腕は隠さないと男だと理解出来る程に筋肉が備える必要がある。
「喉仏は女の人にもある人はいるし…これでも信じられないなら、上だけ脱いで胸見せても良いけど。」
下半身は人魚と人間では違いが分からないだろうと思って提案するも、ルルゥは顔を真っ赤にして首を振った。
「その…すみません、勘違いしてて。」
「いーわよぉ、こっちだって隠していた訳じゃ無いけれど、結果的に惑わしてしまった感じになっちゃったしね~。」
コートを着ながら何て事の無い様に話すサナに、少年人魚は何となく思った事を口にしてしまう。
「あれ?…でも、心は女の人って―どういう事ですか?」
ぴくり、と動きを止める美形。
「ちょっと、時間を使い過ぎたかしらね。」
ぱちんと両の手を叩かれ、人魚が驚いている隙に「マツリちゃんとガーナちゃんが貴方の新しい髪型を切ったら見せてって言われていたの、忘れていたわ!」と笑顔でその場を去られた。
サナは真実を告げる事を迷いながらも、これっきりの付き合いになるかもしれないのだからと思い決断した。
「体は男よ…中身はそれで間違っていないけど。」
美形の申し訳無いと言った感情が伝わったのか、それまで上機嫌で海面に映る新しい自分の顔を見ていたルルゥが「え?」と一気に血の気が引いた顔を見せる。
「え…サナさんが男?」
「そう。」
「…その顔と髪で?」
「まぁ、顔については生まれつきだけど、髪は私の好きな形になった結果ね。」
「本当に…??」
冗談だと思っているのか真実を告げてもまだ疑っていた様子だったので、しょうがないとサナは着ていたコートを脱ぎ、タンクトップの姿となった。
「まぁ、敢えて中性的な仕草や恰好を日頃好んでいるしねぇ…でも、この二の腕は男の人魚でも共通する所があるんじゃないかしら?」
サナの武器は基本的にナイフであり、それを投げたり相手の攻撃に合わせて変えたりするスタイル…それを扱うには、少なくとも投擲力、握力が必要となって来て、下半身は勿論上半身…特に二の腕は隠さないと男だと理解出来る程に筋肉が備える必要がある。
「喉仏は女の人にもある人はいるし…これでも信じられないなら、上だけ脱いで胸見せても良いけど。」
下半身は人魚と人間では違いが分からないだろうと思って提案するも、ルルゥは顔を真っ赤にして首を振った。
「その…すみません、勘違いしてて。」
「いーわよぉ、こっちだって隠していた訳じゃ無いけれど、結果的に惑わしてしまった感じになっちゃったしね~。」
コートを着ながら何て事の無い様に話すサナに、少年人魚は何となく思った事を口にしてしまう。
「あれ?…でも、心は女の人って―どういう事ですか?」
ぴくり、と動きを止める美形。
「ちょっと、時間を使い過ぎたかしらね。」
ぱちんと両の手を叩かれ、人魚が驚いている隙に「マツリちゃんとガーナちゃんが貴方の新しい髪型を切ったら見せてって言われていたの、忘れていたわ!」と笑顔でその場を去られた。
