第19章

「最近、サナさんと会う回数って減った?」
ある程度知れた仲にはなったが、あまり自分の事を話したがらないルルゥ…それでも教えてもらわなければとマツリはおやつを渡す前に聞く。
「え…そう?」
「…ん?」
返ってきたリアクションが思っていたものとは違い、寧ろ最初マツリがノイに聞いた時の様な反応が来たので、もう一度マツリは質問を投げた。
「いや、最近サナさんが…あまりルルゥくんの所に自分から行ってないんじゃないかって…他の人から聞いた事、なんだけど…。」
ルルゥ自身気付いてなかったのであれば悪い事を聞いてしまったと今になって彼女の中で罪悪感が駆け巡る。
しかし、少し視線を外して考えていたルルゥは「あっ…。」と小さく声を上げた。
「ひょっとして…いや、でも…うぅん…。」
「心当たりあった?」
ぽりぽりと頬を掻きながら、それでも確信は持てないと言った様子で人魚は口を開く。

「ボク、ずっとサナさんの事―女の人だと思っていて。」

へ?とマツリは間抜けな声しか出せなかった。
マツリとサナの最初の出会い、サナは人当たりの良い美形として接していたので、男性としての側面が強かったから彼女にとってはそう思えなかったのかもしれない。
しかし待てよ、と少女は頭を巡らせる。
(そういえば、サナさん…ルルゥくんに対しては最初からいつもの振る舞いで接していたような…。)
あまり深く考えなかったし、サナはサナで船に居る時はあの口調が自然体だったから、あまり人間に関わってこなかったルルゥが勘違いしてしまうのも無理は無いかもしれない、しかし。
(でも、その勘違いで…サナさんが会わなくなるのは何でだろう。)
ルルゥの反応から見ても、何故来ないのか分からないと言った様子だったので、マツリはよりサナが体の性別を明かした時の様子を深堀しようとする。
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