第19章

思わず出てしまったその言葉は、周りを静かにさせてしまいマツリは慌てて謝る。
「ご、ごめんなさい、つい思った事がそのまま…。」
頭を下げた先にいる人魚は少し複雑そうな表情をしていて、少女の傍らに居たサナがフォローした。
「大丈夫よマツリちゃん、家族の事を思うのは自然な事だわ。」
身内の話をしていたものね~と人魚に笑い掛けるも、彼の顔は変わらないままでどうした事かと思い、ガーナも言葉を掛ける。
「どうしたの?…ケンカでもしちゃったの?」
心配そうに言われて、やっと人魚は口を動かす。
「ケンカ…のつもりじゃないけど、似た様な事はした。」
重々しく話すその様子に、もしかしてとサナは少し身を乗り出して人魚に聞く。
「それが、貴方が家族…仲間達から離れた理由?」
うん、と静かに頭を上下して答えた彼はゆっくりと視線を上げ、海賊達を見る。
「…くだらない事って、思うかもしれないけど。」
口に出す事を躊躇っている人魚に、彼等は約束した。
「笑わないわ、嫌ならここに居る人間以外口外しない。」
「はい、ヤクソクする!」
「う、うん…でも、無理に言わなくてもいいから。」
それぞれの気遣いの形を見てから、ルルゥは…一呼吸置いて、何故自分が捕まり海賊達と出会う事になったきっかけを話し始める

「早く一人前に、なりたかったんだ。」
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