第19章
あれからノイも挨拶を済ませ、それから数日経過した。
「ご飯時だけじゃ交流も何も深まらないでしょ~。」
と、サナは時にガーナかマツリを連れて人魚と会話をする機会を増やすと、最初は訝し気に見ていた人魚もサナの朗らかな様子が伝わったのか、ぽつり、ぽつりと話す言葉を増やしていく。
人魚も人魚で、海賊船に括りつけられたまま泳いでいただけなので、暇を持て余していた所もあったらしい。
(知らないからって距離を置いてしまうのも、良くないんだなぁ。)
知らない人間でさえなかなかその一歩を踏む事が出来ないマツリは、サナの会話術に驚きっぱなしだったが、当のサナは「馴れよ、慣れ。」と笑う。
「少なくとも、心を閉ざした状態じゃ何も話してくれないから…まずは自分から心を開くしかないのよ。」
見た目で人を寄せる事が多くても結局そこから何もしなければ人の心を惹き付ける事は出来ない…何て事の無い様に話すサナを見て、何となくマツリは彼の生い立ちが見える気がした。
今日も一緒にお菓子でもつまみながらお話しましょ~とノイ手製の菓子を持ってきたサナとマツリに、興味深そうに人魚はその手元を見る。
「海の中じゃ火なんて使えないでしょ、もしお口に合わなかったら遠慮せず断っていいから。」
はい、と手渡すと人魚は恐る恐るクッキーを貰う。
「…陸の物には毒が多いって聞いた。」
「無理しなくて良いのよ。」
じぃ~…とずっと見つめていたが、人魚は勇気を出してそれを一口で食べてみる。
「…!んぐ!…ごほごほ!!」
「ちょ、大丈夫ですか?」
すぐに咽てしまった人魚に心配になってマツリは声を掛けると、落ち着いてきた頃ゆっくりと手を出してきた。
「………もう一枚。」
少し顔を赤くして言う様子にほっとして「次は飲み物と一緒に持ってくるわね。」と笑って伝える。
他の人魚はどうだか分からないが、この人魚はどうやら甘党の様だった。
「ご飯時だけじゃ交流も何も深まらないでしょ~。」
と、サナは時にガーナかマツリを連れて人魚と会話をする機会を増やすと、最初は訝し気に見ていた人魚もサナの朗らかな様子が伝わったのか、ぽつり、ぽつりと話す言葉を増やしていく。
人魚も人魚で、海賊船に括りつけられたまま泳いでいただけなので、暇を持て余していた所もあったらしい。
(知らないからって距離を置いてしまうのも、良くないんだなぁ。)
知らない人間でさえなかなかその一歩を踏む事が出来ないマツリは、サナの会話術に驚きっぱなしだったが、当のサナは「馴れよ、慣れ。」と笑う。
「少なくとも、心を閉ざした状態じゃ何も話してくれないから…まずは自分から心を開くしかないのよ。」
見た目で人を寄せる事が多くても結局そこから何もしなければ人の心を惹き付ける事は出来ない…何て事の無い様に話すサナを見て、何となくマツリは彼の生い立ちが見える気がした。
今日も一緒にお菓子でもつまみながらお話しましょ~とノイ手製の菓子を持ってきたサナとマツリに、興味深そうに人魚はその手元を見る。
「海の中じゃ火なんて使えないでしょ、もしお口に合わなかったら遠慮せず断っていいから。」
はい、と手渡すと人魚は恐る恐るクッキーを貰う。
「…陸の物には毒が多いって聞いた。」
「無理しなくて良いのよ。」
じぃ~…とずっと見つめていたが、人魚は勇気を出してそれを一口で食べてみる。
「…!んぐ!…ごほごほ!!」
「ちょ、大丈夫ですか?」
すぐに咽てしまった人魚に心配になってマツリは声を掛けると、落ち着いてきた頃ゆっくりと手を出してきた。
「………もう一枚。」
少し顔を赤くして言う様子にほっとして「次は飲み物と一緒に持ってくるわね。」と笑って伝える。
他の人魚はどうだか分からないが、この人魚はどうやら甘党の様だった。
