第19章

とりあえず数日間最初に顔を合わせた4人で人魚の様子を見ていたが、船長以外ある程度対応が軟化してきたので、他の2人にも参加して貰おうかという話が出てきた。
人魚の事については、仲間達が聞いていたサナとノイだが、ノイは複雑な表情を見せる。
「―俺は止しておいた方が良いんじゃねーか?」
単に面倒臭がっている訳では無く船長の態度が変わっていない事を聞き、自分では世話は出来ても話を聞き出す前に警戒を解かないのではと強面は話すが、それを聞きからからと美形は笑い出した。
「だいじょーぶよ、いつもの尋問とかじゃないし…気軽にお話にしに行くって思えば良いのよ。」
「…お前はこういうの得意だから良いよな。」
「最初から一人で行け何て言ってないでしょ?知っている顔と一緒に行って慣れて貰ってから一人で対話出来れば良いわ…そうでしょ?」
確認する様に船長へ顔を向けると、彼は頷く。
「まぁ、お前大概初対面の人間には警戒されがちだからなぁ…これまで出していた料理は俺が作りましたって言って出れば良いだろ。」
ついでに味の好みも聞いて来れば?と言われ、それもそうかとノイは了解した。
「でも…かわいいが禁止なんて、難しいわね。」
わたし我慢出来るかしら、と口を尖らせるが、正直サナなら言っても問題無い気がするとマツリは思う。
(でも、あの大声を出されちゃうのも大変かな…。)
それでも持ち前のコミュニケーション能力でこれまでより色々深く聞けそうだと心強い味方が参加してくれて、最低限しか話さないメソドとおちゃらけて信用度が底辺まで下がっている船長と回していくのは大変だと内心思っていた女子達はホッと胸を撫で下ろしていた。
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