第19章
細い喉から発せられるにはあまりに爆音で3人が乗った小舟は転覆、錨で固定されているはずの後ろにある海賊船も後方へ動いてしまう、今の内にと思ったのか再度少年人魚は逃げ出そうとするが。
「…ッ!?」
体に絡ませていた縄が勝手に動きその動作を封じる。
しゅるりと胴体と両手首だけ拘束されていたのが全体に巻き付き、いわゆる簀巻き状態になった。
「ぷはっ…もう、海でちを流すと塩水がしみて痛いんだよ!」
咄嗟に自分の指を噛み、出血させ船長から縄を預かったガーナが不満交じりに言う。
「わりぃわりぃ、後でお菓子ねだりなノイに。」
ガーナを宥めてから、船長は動けず海上へ浮かんで来た人魚を回収しに行く。
「う~ん、元から人魚は魔性の声を持っているとは聞くが…単純に武器でもあるんだな、勉強になった。」
そんな事を言いながら何て事の無い顔で、口を塞ぐ様に縄を巻く。
「鼻やエラには巻かねーから安心しな…ま、ご飯時だけ開けてやるから。」
かわいいと言われた事に怒っているのか、何度も逃亡を阻止される事に苛立っているのか、どちらにせよ人魚はずっとこちらを睨め付けている。
流石に気の毒になったので、ずぶ濡れになりながらもマツリは声を出す。
「…船長、この子どうするつもりですか?」
どこまでこちらの言葉が伝わっているのか分からない、しかし先程の対応からして言葉が通じない訳ではなさそうなので、敢えてマツリは本人の前で聞く。
その方がこの人魚が安心すると思ったからだ。
「…ッ!?」
体に絡ませていた縄が勝手に動きその動作を封じる。
しゅるりと胴体と両手首だけ拘束されていたのが全体に巻き付き、いわゆる簀巻き状態になった。
「ぷはっ…もう、海でちを流すと塩水がしみて痛いんだよ!」
咄嗟に自分の指を噛み、出血させ船長から縄を預かったガーナが不満交じりに言う。
「わりぃわりぃ、後でお菓子ねだりなノイに。」
ガーナを宥めてから、船長は動けず海上へ浮かんで来た人魚を回収しに行く。
「う~ん、元から人魚は魔性の声を持っているとは聞くが…単純に武器でもあるんだな、勉強になった。」
そんな事を言いながら何て事の無い顔で、口を塞ぐ様に縄を巻く。
「鼻やエラには巻かねーから安心しな…ま、ご飯時だけ開けてやるから。」
かわいいと言われた事に怒っているのか、何度も逃亡を阻止される事に苛立っているのか、どちらにせよ人魚はずっとこちらを睨め付けている。
流石に気の毒になったので、ずぶ濡れになりながらもマツリは声を出す。
「…船長、この子どうするつもりですか?」
どこまでこちらの言葉が伝わっているのか分からない、しかし先程の対応からして言葉が通じない訳ではなさそうなので、敢えてマツリは本人の前で聞く。
その方がこの人魚が安心すると思ったからだ。
